カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 4月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2025年4月号

2025年3月7日(金)発売
特別価格:1530円(税込) 
表紙の人:鈴木保奈美さん

2025年4月号

閉じる

記事公開日

この記事の
関連キーワード

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

育てなくてもすぐ使える! 藤田金属の鉄フライパン&なにわの伝統野菜・若ごぼう【上方食文化研究會・Wあさこのおいしい社会科見学 vol.4】

ふなつあさこ

ごぼうとは別モノ! 食べたら病みつきな大阪の伝統野菜・若ごぼう

上方食文化、大阪・八尾大阪では「春を告げる野菜」として親しまれている若ごぼう。その主な産地である八尾市では、江戸時代から栽培されていたそう。先祖代々、八尾市で若ごぼうを育てている「めぐみちゃん農園」の森川雅恵さんにお話を伺いました。

「一般的なごぼうは根を食べますが、八尾若ごぼうは根だけでなく葉や茎も食べられますねん。せやから葉ごぼうとも呼ばれます」と雅恵さん。9月にタネをまき、はじめに芽吹いた葉茎は刈り取り、2度目に伸びてきたものを1月下旬から3月半ばにかけて収穫するそう。雅恵さんによると「最初に出てきたんは、スジがあって硬いもんやから、手間やけど一度刈り取るんです」とのこと。

上方食文化、大阪・八尾めぐみちゃん農園では、ハウスとトンネル栽培で育てているそうですが、「お料理屋さんや料理家さんからも連絡もらうんやけど、今年はちょっと生育が遅めですわ」と雅恵さんも気を揉んでいる様子。それでも、あたたかい日には1日で5cmほども伸びるそうで、遅くとも3月下旬には出荷が終了する見込みとのことです。収穫した若ごぼうを束ねると矢を束ねたようであることから、「やーごんぼ」とも呼ばれますが、これは八尾若ごぼうだけの特徴だそう。

麻子先生が「地元ではどうやって食べはるんですか?」と雅恵さんに尋ねると、「一番おすすめは天ぷらです。かき揚げにしてもええし。揚げるとおいしいですよ!」。煮物はもちろん、炒め物や白和え、炊き込みごはんなどなんでもござれ。和風パスタは雅恵さんご夫妻の大好物だとか。

上方食文化、大阪・八尾いわゆるごぼうは、独特の香りが強いですが、若ごぼうはクセがなく、根はポリポリ、茎はシャキシャキと食感の違いも楽しいお野菜。食物繊維や鉄分も豊富ですが、アンチエイジング効果が高いとされるポリフェノールの一種「ルチン」が多く含まれているんだとか♪

めぐみちゃん農園では、こちらも八尾市の特産品である八尾えだまめも育てているそうです。「また来てくださいね!」とあたたかいお人柄の雅恵さんのお言葉に甘えて、麻子先生とまた伺いたいと思っています!

◆ めぐみちゃん農園についてはこちらから!

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

執筆記事一覧

Instagram:@asa_ship

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!