【50代のこよみ養生 Vol.20】あなたは陰と陽、どちらに偏っている?春分は「陰陽バランス」を整えよう
熱がたまりやすく乾燥しやすい「陽>陰」タイプの春分の過ごし方
チェックBに該当する項目が多かった人は、陽気が陰気より強い陰陽バランスが「陽>陰」のタイプで、体内に余分な熱がたまりやすく乾燥しやすい傾向があります。普段、忙しすぎてあまり休んでいなかったり、寝る時間が遅くて睡眠不足だったり、食べすぎていたり、ストレスがたまっていたりしませんか? 春分の期間に陰陽バランスを整えるためには、次のポイントを押さえて陰気を補うことを意識してみましょう。
・競争を避ける
競争はストレスを生み、心身を過剰に興奮させるため陽気が強くなり陰気を消耗してしまいます。春分の期間はできるだけ競争を避け、他人の目を気にしないように過ごしてみてください。
・早く寝る
夜起きている時間が長ければ長いほど、体内に余分な熱がたまり、陰気が不足しやすくなります。陽気が強くなりすぎる主な原因のひとつが夜ふかしなので、春分の期間はなるべく早く寝て陰気を補い、偏った陰陽バランスを整えましょう。
・読書やクラシックなどでゆったり過ごす
この時期はアクティブに活動するよりも、ゆったりとくつろいでおだやかな気分で過ごすのがいいでしょう。読書を楽しんだり、クラシックなどの心が落ち着く音楽を鑑賞したりして過ごしてみてください。また、イライラして怒りっぽくなっている人は、泣ける映画などを鑑賞して思いっきり涙を流すこともおすすめ。東洋医学では悲しい感情は怒りの感情を抑えると考えられているので、涙は怒りを洗い流してくれるでしょう。
・陰気を補う食材をよくとる
野菜類ならトマト・きゅうり・レタス・ほうれんそう・大根など、肉類なら豚肉・鴨肉など、魚介類ならたこ・いか・貝類・海藻類などをよくとるといいでしょう。調理法はゆがく(湯通し)・ゆでる・蒸すなどがおすすめです。辛いもの、脂っこいもの、お酒などは控えめにしましょう。
なお、チェックA、Bともに該当する項目がなかったという場合は、陰陽バランスが整っている状態。その場合は、チェックAが多かった人におすすめした陽気を補う食材と、チェックBが多かった人におすすめした陰気を補う食材を、それぞれ同じぐらいとるようにすると陰陽調和がはかれます。
春分を過ぎたら暖かい陽の季節がはじまります。その前に陰陽バランスを整えて、季節の不調が起こりにくい体作りをしておきましょう。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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