【50代のこよみ養生 Vol.21】この春は“体質改善インテリア”に模様替え!
疲れやすい「Bタイプ」の“体質改善インテリア”とは?
次に、最初のチェックでBを選んだ人のより詳細な体質診断をしていきます。次の①~②のうち、どちらが多く当てはまるかチェックしてください。
①
□かぜをひきやすい
□むくみやすい
□冷えやすい
②
□抜け毛や白髪が多い
□肌や目が乾燥している
□寝つきが悪い、眠りが浅い
★①が多かった人は日当たりのいい部屋作りを
①が多かった人は、体内の気が不足している「気虚(ききょ)」か、熱が不足している「陽虚(ようきょ)」の可能性が高いです。多くの場合、気虚が進行した体質が陽虚であり、ふたつの体質には共通する不調も多いため、ここではあわせてご説明します。
気虚と陽虚はともに体内の陽気(熱エネルギー)が不足している体質。全生物の陽気のもとは太陽の光なので、日当たりのいい部屋作りを意識することが気虚や陽虚の体質改善につながります。
まずは太陽光が美しく室内に差し込むように窓をピカピカに磨き、窓ガラスにUVカットフィルムを貼って紫外線対策をしましょう。カーテンは太陽光を透過する採光カーテンがおすすめ。窓辺にサンキャッチャーやガラスの置物などを飾ると、太陽の光をきらきら輝くインテリアとしても楽しめます。さらに、部屋に大きめの鏡を置くと日光を反射して室内が明るくなり、より多くの太陽光に包まれる空間に。
★②が多かった人は照明を見直そう
②が多かった人は、血が不足している「血虚(けっきょ)」か、体液が不足している「陰虚(いんきょ)」の可能性が高いです。血虚と陰虚はどちらも体内の水分が不足している体質であり、共通する不調も多いため、あわせてご説明します。
体内の水分を補うために最も重要なのは、夜の睡眠です。血や体液は夜の睡眠中に体内で生成されるので、睡眠不足になるとそれらの不足を招いてしまうことに。そこで、夜に自然と眠気が訪れるように照明環境を整えるといいでしょう。
まず朝の起床時は、頭上から青白くまぶしい光を浴びるように照明を配置し、脳をすっきりと覚醒させます。そして夜は部屋の照明をできるだけ落とし、床置きライトなどの目線より下に位置する照明で暖かい色の光を照らしましょう。キャンドルをたいて、炎のゆらめきを眺めてくつろぐのもおすすめです。
今回ご紹介した8種類の体質は複数のタイプに当てはまることも多いので、その場合は該当するそれぞれの“体質改善インテリア”をとり入れてみてください。心地よい住まいが、心と体の健康を導いてくれるでしょう。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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