【入店レポ】クチコミで話題のコーヒーショップ「MUI」に潜入！
コーヒーの概念が変わるって本当？

「MUI」のコーヒーがおいしい理由

では、なぜ「MUI」のコーヒーはそこまで違うのか？
オーナーの大沢征史さんに話を伺うと、おいしさの理由が見えてきました。

「MUI」のコーヒーは、量産を重視する生産者の豆ではなく、手入れの行き届く環境でコーヒーの生産を行っている農家から仕入れています。大量生産・大量消費の時代において、質を重視した豆選びをすることが、おいしいコーヒーを提供できるひとつの理由です。

2005年に入社した「堀口珈琲」で焙煎責任者を務めたのち独立。20年にわたって焙煎の技術を磨いてきた大沢さん。これまでに行ってきたテイスティングの回数はなんと40万回以上！自身が培ってきた経験をもとに、豆の状態を見ながら焙煎時間を秒単位で調整し、最高の状態へと導きます。

農作物であるコーヒー豆には、果実や野菜と同じく、虫食いや未熟な“欠点”がある個体が存在。焙煎後に、大沢さんの目利きで「欠点豆」を取り除いていきます。この工程を省いてしまうと、えぐみが出てしまったり独特な苦い味になってしまうのです。

焙煎する豆の量によって違いはあるものの、商品として販売できるコーヒー豆が完成するまでにかかる時間は、約3時間。この工程を欠かさず続けることが、おいしいコーヒーを作る秘訣です。「当たり前のことを当たり前にやる。これだけでコーヒーの味は劇的に変わります」（大沢さん）。

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