【春ファンデ選考会】美容賢者・専門家が提案する
この春ファンデーションで目指したい大人肌は?
足取りが軽やかな季節とともに、美しい肌づくりに欠かせないファンデーションも見直したいところ。
シミやくすみ、毛穴など、肌悩みが気になる大人世代はどれを選べばいいの?
〔 美容賢者・専門家が提案 〕
この春、ファンデーションでめざしたい大人肌は?
「きちんと塗っているのに素肌感」
メイクアップアーティスト
レイナさん
年齢や顔立ちにかかわらず、その人本来の美しさを引き出すメイクが得意。
完全予約制のメイクアップサロンも主宰。
著書に『「いくつになってもキレイな人」のメイク』(三笠書房)など。
「時代は”ツヤ”を求めています」
美容コーディネーター
弓気田みずほさん
百貨店の化粧品バイヤーを経て独立し、コンサルティングや講演など幅広く活躍中。女性誌などのメディアでは、化粧品選びの指南役として、大人ならではの美容の楽しみ方を伝えている。
「肌にうるおい感が欲しい!」
美容ライター
佐久間千絵さん
「肌ノイズのカバー必須です!」
大人のおしゃれ手帖編集部
美容担当・K
編集部K この春も新作のファンデーションがたくさん発売されていますね。最近のファンデーションの特徴と言えば……。
弓気田 近ごろのファンデーションはメイクアップの域を超えたものが多く出ていますよね。スキンケア効果がとても高く、使い続けるほどに肌のキメが整うなど優秀なものが充実!
佐久間 機能性が高いものが多く、肌悩みが増えたり、つややかに見せたい大人世代にとって魅力的なものが多いですよね。
レイナ 何も塗っていないかのような仕上がりが理想で、素肌がキレイと思われるような薄膜のファンデーションに注目しています。きちんと肌悩みはカバーしたいけれど、厚塗り感のある雰囲気は避けたい大人世代におすすめだと思います。
弓気田 薄づきだけれど、どれもほどよくカバー力があるので手に取りやすいですよね。
編集部K 悩みが増えてくる世代なので、肌ノイズをカバーしてくれるものは必須です!
佐久間 年齢を重ねると、乾燥で肌がカサつきやすいので、やっぱりうるおい力は大事。保湿成分が贅沢に入っているタイプは、メイクするたびに美肌になれる気がしてお得感があります。
弓気田 カサつきがあると肌がキレイに見えないので、ツヤ感が引き立つファンデーションは重宝します。華やかなメイクにもマッチして嬉しい。
編集部K お気に入りのファンデーションに出合うと、なかなか違うものに替える勇気がなく、数年同じものを使っている人も多いと思います。季節ごとに替えたほうがいいですか?
弓気田 春夏は軽やかなもの、秋冬はこっくりしたものが主流ですが、1年を通して心地よく使えるものが多いので厳密に使い分けなくてもよいと思います。ツヤがほしいのか、UVカット機能が高いほうがいいのかなど、何を求めているかを明確にすると選びやすくなりますよ。
レイナ 手を汚さずにメイクしたい方はクッションタイプなど、使いやすいものを選ぶのも手。なりたい肌で選んでみると、理想の肌に近づける気がしてメイクが楽しくなりますよね。
佐久間 どんなによいものを選んでも使い方を間違えると、仕上がりの良し悪しに影響しますよね。塗り方のコツはありますか?
レイナ 最近のファンデーションはカバー力が高いぶん、ベタっと均一に塗ると顔がのっぺり見えてしまいます。「メリハリ塗り」をしたほうが立体感が出て、きれいに仕上がります。ぜひチャレンジしてみてください!
レイナさん直伝! ファンデーションのワザ
「メリハリ塗り」で若々しさアップ!
ファンデーションは顔全体にベタ塗りしないこと。目の下の逆三角形ゾーン、額から鼻筋にかけてのTゾーン、あご先にのせ、外側へ薄くのばして。
中央部分が高い顔立ちになり、顔の外側は自然と奥まって見えるため、立体感がぐんと増し、メリハリが生まれます。
イラスト/きくち りえ[Softdesign] 文/佐久間千絵
大人のおしゃれ手帖2025年4月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください