カテゴリー

人気タグ

大人のおしゃれ手帖 5月号

大人のおしゃれ手帖

最新号&付録

大人のおしゃれ手帖
2025年5月号

2025年4月7日(月)発売
特別価格:1480円(税込) 
表紙の人:吉瀬美智子さん

2025年5月号

閉じる

記事公開日

大人のおしゃれ手帖
の記事をシェア!

下着迷子の50代女性に朗報! オーガニックコットン100%の肌着「Sugano ORGANIC」にからだが喜ぶ!「関西 コレ、ええやん♡ vol.4」

ふなつあさこ

この記事の画像一覧を見る(12枚)

縫い糸もレースもコットン100%の肌着

やわらかな伸縮性を持つオーガニックコットンのニット生地で仕立てられたSugano ORGANICの肌着は、薄くて軽いのにふんわりとしており、たっぷり空気を含んでいて吸水性、保湿性、保温性に優れているのが特徴。からだを締めつけることなくやさしく包んでくれます。そして、白と茶と緑の3色展開(緑の展開がない製品もあります)なのですが、これはいずれも、漂白も染色もしていない綿そのものの天然の色なのだそう。

オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を使わずに有機栽培されたコットンのこと。厳しい世界基準も定められています。そんなオーガニックコットンを、一切ケミカルな処理を加えることなく奈良県内でニット生地にし、スガノ工房で縫製しています。「だから糸が元気なんです」と、青海さんは言います。髪をブリーチしたり染めたりすると傷むのと同じようなことがコットンの糸にも起きると考えるとわかりやすいですね。

Sugano ORGANICの肌着に使われている“元気な糸”はアメリカ・ニューメキシコ州のサリー・フォックスさんの畑で育てられた「FOX FIBRE®️(フォックスファイバー)」。完全無農薬で栽培されていて、古代種に近いとされる有色のコットン(カラードコットン)を蘇らせたのもサリーさんなのだとか。

ちなみに本来、綿糸はあまり伸び縮みしないため、コットンの肌着でもショーツのウエスト部分や股ぐりなどには化学繊維が使われていることがほとんど。ところが! Sugano ORGANICでは飾りで使われている清楚なレースもオーガニックコットン。そして縫い糸にはコットン糸が使われているのです。

  • 青海さん
    「そもそもニット生地自体が縫いづらいのですが、ほどよくテンションをかけながら縫うことができる縫い子さんがいてくれているので作れるんです」

そんなスゴい技術を持った縫い子さんが何人いるかというと、たった3人。Sugano ORGANICの肌着はこの3人の縫い子さんたちが全て手で縫製しているというのだから驚きです。

  • 青海さん
    「お客さまのなかには、生地はコットンでも縫い糸が化繊だと肌に触れる部分が点線状に赤くかぶれてしまうという方もいらっしゃいます。うちの肌着は肌に触れない部分にはゴムを入れていますが、それ以外は全てオーガニックコットンを使っているので、一度お使いいただいて“肌着を全部買い替えた”という方もいらっしゃいます」

私は割と肌が強いほうだと思いますが、それでもバイオリズムによっては痒くなったり、謎のブツブツに悩まされることもあります。肌が弱い方ならなおさらなはず。

  • 青海さん
    「そういう人にも着てもらってるのを縫い子さんたちももちろん知っているので、一枚一枚大切に作ってくれているんです」

サリーさんの畑で大切に育てられたコットンを使い、“毎日からだに直接触れるものだから”と3人の縫い子さんたちが丁寧に肌着に仕立てている……。素材にも技術にも血が通っている気がします。

この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

執筆記事一覧

Instagram:@asa_ship

記事一覧へ戻る

大人のおしゃれ手帖の記事をシェア!