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2025年5月号

2025年4月7日(月)発売
特別価格:1480円(税込) 
表紙の人:吉瀬美智子さん

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【研ナオコさんインタビュー】「歌も演技も、一度も満足したことはありません」

大人のおしゃれ手帖編集部

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艶っぽい歌声でステージを支配する歌い手、笑いへの探求心を思わせる凄腕タレント、すっぴんからのメイク動画で大バズリしたYouTuber……。さまざまな顔で私たちを楽しませてくれる研ナオコさんが挑んだ映画『うぉっしゅ』が公開されます。演じるのは、ソープ嬢の孫と介護を通じて交流する認知症の女性。今年デビュー55周年を迎える研ナオコさんに聞きました。

体が動かなくなるまで、しゃべれなくなるまで仕事をしたい

ソープ嬢として働く加那(中尾有伽)は、1週間だけ入院する母に代わって祖母の紀江(研ナオコ)を介護することに。夜はソープ嬢として客の体を洗い、昼は介護で紀江のオムツを替える……。奇妙なWワークに奮闘する加那。やがて自分の名前も忘れてしまった紀江とのやりとりが、加那の心を揺り動かす――。映画『うぉっしゅ』で認知症の紀江役をオファーされた研さんは、「妥協するなら出ません!」という凛々しい言葉とともに出演を決めました。

「映画の内容がおもしろいし、まだ30代の岡﨑育之介監督にも可能性を感じて、これはお手伝いしたいなと。ただ、この仕事を長くやっている私に若い監督が遠慮して、芝居に納得できていないのに先へ進められてしまうのは嫌で。それで現場でも監督に、‟ここは遠慮しちゃいけない”と言ったりしました。自分が思ったことはちゃんと言う。これまでもそうして自分なりの道を歩いてきましたから。誰でも後悔するのは嫌ですしね 」

研さんが演じた認知症の紀江。俳優を専業とした人でも、一筋縄ではいかない役に思えます。

「私自身は介護されるのも初めての経験でしたが、演じる上でハードルを感じることはありませんでした。映画を観た方が良い演技だ思ってくださったとしても、それは監督の演出です(笑)。紀江さんは認知症でもあって、いろいろなことを忘れてしまう。監督には‟常にクリアでいてください”と言われ、それを意識していました。女優ではないので、どう見せよう? なんてことは考えなくて。すべて監督におまかせでした」

紀江はいつでもまっさら。子どものように純な笑顔を見せますが、時折「仕事は生きる糧!」などと、かつての人柄を彷彿させる言葉を口にします。

「生きがいにしてきた仕事を辞めた瞬間に、生きる道がなくなる。自分のなかの何かが死ぬのだろうと思います。そこから新たに何かを見つけられる人って少ないのかも。私自身にとって仕事は人生の真ん中にあります。体が動かなくなるまで、しゃべれなくなるまでやりたい。だって一度も満足したことがないし、歌も演技も、もっともっと上手くなるはず! そう思っていますから」

御年71歳、芸歴55年の研さんが言うと、その言葉の凄みは更に増します。最近ではYouTubeに公式チャンネルも開設。すっぴんから妖艶な姿へと変身する、衝撃のメイク動画は639万回再生(2025年4月現在)を記録しました。

「とにかく頑張っておかないと、次にまた声を掛けてはもらえません。テレビに出るなら、何か爪痕を残さなきゃいけない。出てきただけでインパクトがあるよ、と言われたけど! じゃあいいか! と思いますけど(笑)」

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