【研ナオコさんインタビュー】「歌も演技も、一度も満足したことはありません」
69歳でスキューバダイビングの免許取得
実は研さん自身、幼少期は祖母を介護した経験があるそう。
「おばあちゃんは寝たきりでした。小学校から山の上の家に帰り、ランドセルを置いて病院へ行き、お薬をもらってまた山の上に帰って。おばあちゃんの床ずれに薬を塗り、おしめを替えて、浴衣を着替えさせて……。認知症ではありませんでしたが、最期も私が看取りました。もんのすごく悲しかった」
紀江を演じながら、そんなことを思い出したという研さん。そうして、できあがったのは、介護をテーマにしながらカラフルでポップな人間ドラマでした。
「皆で映画作りに取り組み、ひとつの作品ができた。それを観たときに、『お~こういう風になったんだ!』と嬉しくなりました。それは歌では味わえないことで……。重いテーマだけどテンポがよくて楽しい、全体的に明るい印象だけれど、終わった後はずしん!と重いものが心に残る。そこがいいなと思いました」
映画のなかでは、子どもに返ったような紀江を演じた研さん。でも、実際の研さんは、介護の世界からはほど遠く、イキイキと今を生きているよう。なんと、スキューバダイビングの免許を取ったのは69歳のときだったそう。
「ずっと素潜りをしていて、ボンベを背負うなんてとんでもない!と思っていたんです。でも、素潜りではやっぱり限界があるんですよね。それで免許を取ることにして。今はさらにもう一段階上の、より深い所まで潜れる免許取得を目指しているんですけれど、なかなか海に行けなくて。海の中って楽しいですよ~。サンゴがあって、お魚がいっぱい泳いでいて……。いやーキレイ! 免許が取れたら? そうね……。海の中って、結構ゴミがあるんですよね。せっかく潜るのだから、それをキレイにしたい。そうしたらお魚がもっと増えるし、サンゴも元気になって酸素をいっぱい出してくれるだろうしね」
なんてパワフル! どうしたら研さんのようになれるのでしょう……?と聞こうとすると、「私、過去を振り返らないんですよね」ときっぱり。
この記事を書いた人
ファッション、美容、更年期対策など、50代女性の暮らしを豊かにする記事を毎日更新中!
※記事の画像・文章の無断転載はご遠慮ください
Instagram:@osharetecho
Website:https://osharetecho.com/
お問い合わせ:osharetechoofficial@takarajimasha.co.jp