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2025年5月号

2025年4月7日(月)発売
特別価格:1480円(税込) 
表紙の人:吉瀬美智子さん

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【那須凜さん・三浦透子さんインタビュー】
「役者の仲の良さは、お芝居に大きく影響する」

大人のおしゃれ手帖編集部

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かつて栄えた炭鉱町を舞台に、時代の変化に戸惑いながらも折り合いをつけようともがく家族を描き、イギリスで高い評価を得た舞台『星の降る時』。元炭鉱夫の父に育てられた三姉妹の次女を演じる那須凜さん、そして三女を演じる三浦透子さんは、今作が初共演。読み合わせを終えたばかりのおふたりに、意気込みをたずねました。

「ひとりひとりの音とリズム」を見つけたい

——今日は最初の読み合わせをしたそうですが、台本にはどんな印象を持たれましたか?

三浦透子さん(以下、三浦) 登場人物の全員が違う感情や意図を持って同時に会話していて、心の視線のようなものが複雑に混ざり合っている。台詞の多い会話劇ですが、言葉の裏にある心情や目線のやりとりもすごく大事になってくると思います。ただ、たくさんの台詞が飛び交うなかで、それらを表現するのはとても難しいだろうとも感じていて。

那須凜さん(以下、那須) いま透子ちゃんが言ったような、裏に流れている思惑を俳優がしっかり演じて、「このふたりには何か確執があるんじゃないか」と観る人に伝えられれば、物語が進むにつれて「ああ、だから最初こういう雰囲気だったんだな」とわかってくる。それがこの物語のおもしろみにもつながるんじゃないかなと思いました。今日、(演出の)栗山さんが「ひとりひとりの音とリズムを探して」とおっしゃってたんです。他の人につられて同じテンポになってしまったら全然おもしろくないから、と。そういう声の変化でも、それぞれが違う意図を持っていることを表現できるんじゃないかなと思います。

三浦 動きや立ち位置が具体的になっていけば、より見えてくることもありますよね。早く立ち稽古がしたいです。

那須 同時に2組が会話するシーンもあって、「頭が混乱しそうだね」ってさっき話してたんですよね。

三浦 「前の人の台詞のこのあたりから次の台詞を進めてください」という印が台本上についているので、役者としては決まりごとですけど、役の心情としては前の人の台詞を聞き終わるまで待っていられないわけですよね。その応酬が早く自然にできるようになりたいです。

那須 役者は「よし、この台詞の後だぞ」と冷静に考えなきゃいけないけど、演じるときはいかにも自然に言葉を発したように見せないといけないから、すごく難しいと思う。今回は「ここでこれを渡す」みたいな小道具を使った動きも多いから最初は大変だけど、慣れてくるときっと楽しいはず。慣れるまではてんやわんやだと思いますけど。


——那須さんは次女のマギー、三浦さんは三女のシルヴィアを演じます。それぞれの人物像についてはどのように捉えていますか?

三浦 シルヴィアはすごくバランス感覚がある人。でも誰にでもいい顔をするわけではなく、しっかり自分の世界観を持っていて、それを伝えることもできるし、自分と考えが違う人が存在していることも承知している。そのバランスが素敵だと思います。私はひとりっ子なので、生まれる順番が性格にどう影響するのか、まだ実感を持ってイメージできていない部分があって。那須さんは実際に三姉妹の次女なんですよね

那須 そうなんです。マギーってすごく次女っぽいと思うし、私自身とも共通点があるな、と。すごく奔放に見える人だけど、実はすごく気を使いながら生きている。姉と妹に挟まれて、ある種ピエロになって自分なりに盛り上げることで、まわりの秩序を保っている人なんじゃないかな。シルヴィアが自立して生きていることに対しても、きっと羨ましい気持ちがあると思います。そういう“三姉妹あるある”もたくさん詰まっていますよね。

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