【50代のこよみ養生 Vol.24】たるみ・むくみが気になるなら「春の土用」の薬膳でケア
年齢を重ねるにつれてどうしても気になる、肌のたるみやむくみ。
いろんなケア方法がありますが、体の内側からのケアとして「春の土用」の薬膳を実践してみませんか?
明日からはじまる「土用」の季節は、たるみやむくみを改善するのに最適な季節。
たるみやむくみのケアにぴったりな食材の組み合わせと、薬膳メニュー例をご紹介します。
季節の変わり目「土用」は、脾(ひ=胃腸)の働きがさかんになる季節
明日4月17日から5月4日までは「春の土用」となります。
「土用」とは四季のはじまりの日である立春、立夏、立秋、立冬それぞれの直前約18日間のことで、夏だけではなく、年に4回訪れる季節の変わり目の期間。今回やってくる春の土用は立夏(5月5日)前の18日間で、春から夏への変わり目となります。
土用については「50代のこよみ養生 Vol.11」でも詳しくお伝えしましたが、ポイントとなるのは「脾(ひ)の働きがさかんになる季節」ということ。
脾とは体のしくみを5つに分類した東洋医学の考え方である「五臓」のひとつで、胃腸の働きに相当しますが、消化機能のみにとどまらない広い意味での胃腸の働きが含まれています。そのひとつがたるみを防ぐ“上昇力”です。
脾には食べたものを栄養に変えるだけでなく、その栄養を上昇させて心肺や頭部へと運ぶ働きもあります。この脾の“上昇力”は、内臓が下垂しないように固定するなど、体のあらゆる部位が重力に負けないよう引き上げる力でもあり、肌のたるみを防ぐ力にもなっています。
さらに脾には、むくみを防ぐ“排水力”もあります。食べたものに余分な水分が含まれている場合、脾はその水分をほかの臓に送って、汗や尿として排出します。この脾の“排水力”が低下すると余分な水分が体内にたまってしまい、むくみや肥満の原因となってしまうのです。
脾の働きがさかんになる土用は、こうした脾の“上昇力”や“排水力”もさかんになる季節。たるみやむくみを改善する絶好のチャンスでもあるわけです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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