【50代のこよみ養生 Vol.24】たるみ・むくみが気になるなら「春の土用」の薬膳でケア
むくみ・たるみを防ぐ食材の組み合わせ&薬膳メニュー
肝の働きを助けて脾の働きを整えるためには、肝と脾それぞれの力を高める食材をうまく組み合わせることがカギ。そこで、肝と脾をそれぞれケアする食材の組み合わせと、薬膳メニュー例をご紹介していきます。
◉春キャベツ✕新たまねぎ
今が旬の春キャベツは、冬キャベツと比べてやわらかくみずみずしいのが特徴。キャベツには脾の力を補う性質があり、胃腸虚弱や食欲不振の回復を助けてくれます。
新たまねぎもこの時期だけ出回る旬の野菜で、普通のたまねぎに比べて甘みが強く、加熱するとトロトロにとろけてやわらかくなります。たまねぎは気のめぐりをよくする性質があり、肝による気をめぐらせる働きを助ける食材。
春キャベツと新たまねぎを組み合わせたメニューは、蒸し料理、煮もの、スープ料理などがいいでしょう。脾の力を補うじゃがいもやブロッコリーなども加えてポトフにすると、肝と脾をしっかり養生できる薬膳になります。
◉豆腐✕春菊
豆腐は脾の力を補って食欲不振などを改善するほか、おなかのはり、便秘、むくみなどをやわらげる性質があります。
そして春菊は、肝による気をめぐらせる働きを助けるほか、ほてりなどの原因となる肝の熱を冷ます性質や、胃腸の調子を整える性質などがあります。
豆腐と春菊を組み合わせたメニューは、味噌汁や和えもの、炒めものなどがあります。おすすめは春菊の白和えで、いんげんも加えると脾の働きを整える薬膳効果がさらに高まります。冷やしすぎず、常温に近づけて食べてください。
◉そら豆✕ミント
旬の食材であるそら豆は、脾による余分な水分を排出する力を助ける食材で、おなかのはり、むくみ、軟便、下痢などをやわらげてくれます。
ミントは肝による気をめぐらせる働きを助け、胸・わき・上腹部のはりや痛みなどをやわらげる性質があります。
そら豆とミントを組み合わせたメニューは、そら豆のミントソテーやそら豆のミントマリネなどがあります。さらに脾の働きを助けるじゃがいもをプラスしたそら豆とミントのポテトサラダも、おすすめの薬膳メニューです。
脾を助ける食材と肝を助ける食材の組み合わせは、入れ替えてアレンジしてもOKです。
春の土用の薬膳で、体の内側からむくみやたるみのケアをしてみてください。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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