【50代のこよみ養生 Vol.26】GWは「緑の力」で、新年度の疲れ&ストレスを解消!
【緑の力②森林】風薫る5月は、森林浴で五月病対策
5月4日は「みどりの日」です。もともとこの日は植物をこよなく愛した昭和天皇にちなんでいますが、まさに新緑の季節にぴったりの祝日ですよね。
そんなみどりの日を含むゴールデンウィークにおすすめしたい行楽は、森林浴です。
環境省のHPによると、森林浴には次のような効果が認められているといいます。
・森林浴によってがん細胞を攻撃するNK細胞が1日で27%、2日で53%上昇する
・都市よりも森林を眺めると副交感神経の活動が1.5倍増加し、ストレスホルモンが13%減少する
・森林の香りは副交感神経の活動を46.8%上昇させる
・鳥のさえずりはストレス緩和に効果的で、水の流れる音はポジティブな感情をもたらす
樹木から放出される香り成分のフィトンチッドにリラックス作用があることはよく知られているので、森林浴というとこのフィトンチッドを浴びるイメージが強いかもしれません。でもそれだけでなく、美しい緑を目で見て、香りを鼻で感じて、音に耳をすまし、肌で風を感じることにも健康効果があるんですね。五感で心身を癒すことができるのが、森林浴の魅力というわけです。
そんな魅力たっぷりの森林浴に、ぜひ東洋医学もプラスしてみませんか?
木の近くに立ったら、まずはゆっくりと深呼吸をしてみましょう。
木は太陽の光を浴びて酸素を生み出し、新鮮な気(き=エネルギー)をたっぷりと放出しています。その気を呼吸によって体内にとり入れると、疲労回復につながります。
さらに、両腕を上げて思いっきり伸びをして、両わき腹をしっかり伸ばしましょう。わき腹を伸ばすと気のめぐりがよくなり、ストレスがやわらぎます。
そして、ぽかぽかと暖かい5月の日光には陽気(心身を活動的に導く熱エネルギー)があふれているので、その陽気をとり入れるために日光浴をすることもおすすめです。背中は陽気を吸収しやすい場所なので、うつ伏せになって15分程度日光浴をするといいでしょう。紫外線を浴びすぎないように注意してくださいね。
森でランチをするなら、大葉おにぎりがおすすめ。米は気を補って疲労を回復し、大葉(しそ)は気をめぐらせてストレス緩和を助けます。
森林浴で疲労とストレスを解消すれば、きっとゴールデンウィーク明けの五月病も予防できることでしょう。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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