【ドラマレビュー】梅雨のむくみに最適な食材はコレ! NHKドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』第8話は優しさがすれちがう母と娘の“あるある”に思わず涙!
まるで温泉のような読み心地に、虜になる人が続出している『フォアミセス』(秋田書店)にて連載中の漫画『しあわせは食べて寝て待て』。
原作の世界観をそのままに、リアリティ溢れるドラマとなった2025年4月スタートのNHKドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』に、もともと原作の大ファンだった編集部員も夢中です。
さて第8話は、ドラマならではのオリジナリティが光るお話でした。
原作では麦巻さん(桜井ユキさん)が支払った家賃が、鈴さん(加賀まりこさん)が団地の部屋を購入した金額に達したら、その部屋を麦巻さんにゆずる、というもので、少し先の幸せな未来として、描かれていました。
ドラマでは一転、現実的な話として鈴さんの娘である透子さん(池津祥子さん)が血相を変えて団地にやってくるところからお話がスタートします。
そんなシビアな展開に薬膳はどう絡んでくるの? ドラマに出てきた薬膳の知識をまとめてご紹介させてください!
やさしさが思わぬ方向に……
すれ違う親子の物語に胸が締めつけられる
写真提供:NHK
まずは鈴さんと、娘の透子さんですが、最初からとてもギスギスしている雰囲気が漂います。直接のやり取りもあまりなさそうで、謎の料理番・司さん(宮沢氷魚さん)を介しての近況報告となっているようでした。
母と娘だからといってわかり合えるわけではない、けれどお互いに相手のことを大切には思っている様子が丁寧に描かれていて、涙腺が緩むのを感じました。
そして次に、麦巻さんと、麦巻さんのお母さん(朝加真由美さん)の場合。こちらの親子も久しぶりの対面らしく、お母さんはご飯を食べよう、と言って、餃子や酢豚、ハンバーグ、グラタンなどの出来合いのものをテーブルに並べます。
それを見て、苦しそうな、少し残念そうな表情を見せる麦巻さん。
病気の影響もあり、おそらく油が多く、ボリュームがありすぎる食事はあまり得意ではないよう。
麦巻さんが苦手な料理の数々を喜々として並べるお母さんと、そのお母さんの気持ちを汲んで、餃子を一口だけ食べる麦巻さん。
結局、麦巻さんとお母さんは口論になってしまい、そのままお母さんは帰ってしまいます。
大人になった今、自分の身を案じ、自分のためにご飯を買ってきてくれる人は、親を除いてそうそう居ないのでは……と麦巻さんを案じてしまう一方、自身のつらさを一番分かってほしい人である母に苦しさを分かってもらえない麦巻さんの心の痛みも分かる気がしてしまいます。
私も、お母さんが買ってきた夕飯がなぜこんなに茶色いものばっかり?と思ってしまったのですが、物語の後半でそのメニューのセレクトの理由に思わず落涙……!
そう、小さい頃の麦巻さんの、好物だったのです。
今の麦巻さんにとっては、的を射ていないやさしさだったかもしれませんが、麦巻さんの笑顔を見たくて、お母さんなりに一生懸命考えを巡らせ、選んできてくれたメニューだったのです。
そして「丈夫な体に生んであげられなくてごめんね」というつぶやきに、母親だからこそ強く願ってしまう、麦巻さんの健康や幸せ、そしてそれがかなえられない現実に苛立ってしまう“人としてのやるせなさ”を感じて、胸が苦しくなりました。
写真提供:NHK
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