【ドラマレビュー】老いとどう向き合う? 腎をいわたる薬膳に注目した「最終回」は帰れる場所を手に入れた司さんの笑顔が最高! NHKドラマ10『しあわせは食べて寝て待て』
さて、前回では「鈴(加賀まりこ)さんの面倒を見てほしい」という鈴さんの娘である透子(池津祥子)さんの一言で、司(宮沢氷魚)さんがまた山に行ってしまう場面がラストシーンでした。
もしかしたら戻るつもりはないのかもしれないと感じられるような演出がちりばめられていて、胸が苦しくなる回でした。
「食べて寝て待て」な3人に、しあわせはやってくるのか、そしてそれはどんな形なのでしょう。
もう3人や団地の皆さんとのやり取りを見られないかと思うと寂しすぎますが、最終回でも気になる薬膳の知識がぎゅぎゅっとまとまっていましたよね。
老いに関係する「腎」のケアをどうする⁉ レビューをお届けします。
誰かのために、そして自分のために。
居場所を作ろうと麦巻さんが奔走!
写真提供:NHK
司さんがいなくなったことで、鈴さんとの時間、ひいては団地の皆さんとの時間が増えたような印象の麦巻さん。団地の皆さんと持ち寄りご飯付きの井戸端会議です。
(鈴さんが持ち寄ったしいたけの肉詰め、とっても美味しそう……)
そこで初めて、70歳近くになって仕事の面接に出かける団地の住人の方を知ります。
年齢を重ねても、家庭の事情であれ、自分の意志であれ、働きたい人もいる。
でも、どうやら高齢の方の働き口はなかなか見つからないらしい、ということを知った麦巻さんは、まるで将来の自分を見ているような気持ちになり、色々と情報収集を始めるようです。
職場の人たち、そしてギンナン舎の青葉(田畑智子)さんと話すうちに、「働く場所がなければ作ればいい!」とひらめいた麦巻さん。
その場で青葉さんが指摘したように、きっとそれは働き口を探すより、ずっと大変なことかもしれません。それでも、薬膳を続けることで気持ちや体が健やかになった麦巻さんは、自分のできる範囲で、みんなの働く場所を団地につくろうとします。
とはいえ、賛同してくれる人も多かったにもかかわらず、現実は甘くはなく、実現することは叶いませんでした。
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