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2025年7月号

2025年6月6日(金)発売
特別価格:1570円(税込)
表紙の人:中谷美紀さん

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【原田泰造さんインタビュー】「誰でも何歳からでも、よしっ今からやろう!と思えばアップデートできる」

大人のおしゃれ手帖編集部

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俳優の面白さはサウナと同じ⁉

「セリフを覚え、カメラ前で出す。俳優の仕事に飽きることはまったくないです」と原田さん。

「前に、NHKの『コントレール~罪と恋~』(2016年)というドラマでセリフが出てこなくて真っ白になったことがあったんです。大事なシーンで、すっごく頑張って覚えたのに。その日から、セリフはひとことも漏らさないようにしようと練習量を増やしました。それはもうず~っとやる。ず~っと、何百回も。もともとセリフ覚えがいいほうではないけど、頭に入れるのではなく、体全体に入れなきゃって。そのドラマには野際(陽子)さんが出演されていて、『そういうことってありますか?』と聞くと、『あるよ~』と。僕が落ち込んでいたからそう言ってくださったのでしょう。その言葉に救われました」

いまも、そのときの恐怖が忘れられない。だからセリフを書いて覚えたり、覚え方もいろいろと試すのだそう。そうした試行錯誤が日常なら、飽きるどころではないのかもしれません。55歳の原田さんに、「どうにもやる気が出ない……」なんてことはなさそうです。

「でも、お芝居も若い頃は楽しくやれなかったし、自然にできず、自分を大きく見せようとしていました。プライドが高く、頭がよく見られたい! そんな欲がたくさんあって。でも『ネプリーグ』とかやっていたら、そんなものはどんどんはがれちゃって。バレるのだから止めよう!と思ったんです」

俳優の仕事のなにが、そこまで原田さんの心を捉えるのでしょうか?

「こういう感じかな? と考えながら練習するでしょう。それでリハーサルをして、監督が‟それでいきましょう”となって本番を撮る。その過程が面白い。いちばん楽しいのは、出来上がった作品を観ることかも。そこは、サウナと同じ。サウナに入って、あっちいな、地獄だな!と思いながら耐えて、水風呂に入ってまた地獄だな……を繰り返す。そして最後、外気浴をした瞬間に“うわ~報われた!” と思うの。それがいい。自分が出た作品は、何回でも巻き戻して観ます。自分が好きなの(笑)」

監督が頭で描いたものをやりたい。我をなくし、なるべくそのイメージに近づけたい――。どこまでも生真面目に熱心に、演じることに取り組む原田さん。お笑いの仕事とのバランスも「今のままがいい」と迷いがない。表現者として、それはもう最強のように見えます。

「映画でもドラマでも毎回、キャスティングに自分の名前が挙がったらいいな~って思うんだよね。透明人間になって、俺に1票! って入れたいくらい(笑)」

PROFILE
原田泰造(はらだ・たいぞう)
1970年324日生まれ。東京都出身。1993年にトリオ「ネプチューン」結成。『しゃべくり007』(日本テレビ系)、『ネプリーグ』(フジテレビ系)、『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(TBS系)、『ナニコレ珍百景』(テレビ朝日系)、『名将たちの勝負メシ』(NHK)などにレギュラー出演中。また、俳優としても活躍。最近の主な出演作に『サ道』リーズ、『生理のおじさんとその娘』、NHK大河ドラマ『べらぼう』などのドラマ、『夏への扉~キミのいる未来へ~』『大きな玉ねぎの下で』などの映画がある。


『映画 おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』

世間の古い常識や偏見で凝り固まった昭和の“おっさん”がLGBTQ+、推し活、二次元LOVE、メンズブラ……といった新しい“常識”に出会い、少しずつアップデートしていくロールプレイング・ドラマとして話題を呼んだドラマの映画化。主人公・誠を演じる原田泰造をはじめ、「おっパン」ファミリーに新たに立ちはだかる“アップデートタスク”とは……! 妻・美香を演じる富田靖子、高校生の息子・翔に城桧吏、大学生の娘・萌に大原梓ほか、トータス松本、曽田陵介、山崎紘菜など、映画のオリジナル・キャストが集結。6月28日(土)には、映画公開記念 スペシャルドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!~スぺシャルドラマ~』(東海テレビ・フジテレビ系全国ネット/23:40~)が放送予定。

●原作:「おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!」練馬ジム(「LINE マンガ」連載)
●監督:二宮 崇
●脚本:藤井清美
●出演:原田泰造 中島颯太[FANTASTICS] 城桧吏 大原梓 東啓介 渡辺哲 曽田陵介 トータス松本/松下由樹/富田靖子
●配給:ギャガ
●7月4日(金)新宿ピカデリーほか全国ロードショー

©練馬ジム | LINE マンガ・2025 映画「おっパン」製作委員会


撮影/本多晃子 スタイリング/上井大輔 ヘア&メイク/東 まり子 取材・文/浅見祥子

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