“英国ロイヤル”映画3選! エリザベス女王やダイアナ元妃の物語に触れる
『エリザベス』© 1998 Universal Studios. All Rights Reserved.
6月といえば、イギリスでは王室関連のイベントが相次ぐ季節。君主の公式誕生日を祝う式典「トゥルーピング・ザ・カラー」や王室主催の競馬「ロイヤルアスコット」などが開催され、王室メンバーが姿を見せる機会が増えます。そこで、イギリス王室に関係する映画に注目。数多くの作品がありますが、今回は、エリザベス女王1世、エルザベス女王2世、ダイアナ元妃を描いた3作を紹介します。
目次
イングランドと結婚した“処女王”をケイト・ブランシェットが熱演
『エリザベス』
『エリザベス』© 1998 Universal Studios. All Rights Reserved.
母親のアン・ブーリンが処刑されるなど不遇な生い立ちながら奇蹟的にイングランド女王となったエリザベス1世の数奇な半生を、ケイト・ブランシェット主演で描いた歴史大作です。
16世紀のイングランドでは、敬虔なカトリック信者であるメアリー女王がプロテスタントを激しく弾圧していました。異母妹のエリザベスも王位継承者でありプロテスタント派であることから、メアリーによりロンドン塔に幽閉されてしまいます。しかし、メアリーが病で崩御。25歳のエリザベスは新女王として即位します。
『エリザベス』© 1998 Universal Studios. All Rights Reserved.
エリザベスは宮廷のモテ男であるロバート・ダドリーと相思相愛ですが、重臣からはフランスやスペインとの政略結婚を勧められます。自身の結婚は国の命運にかかわることであり、宗教対立も解決しなければならない、なにより宮廷内には陰謀や策略が渦巻いている……。心休まることのない環境のなか、エリザベスは毅然とした態度で数々の危機を乗り越え、神々しいほどの風格を備えていく様が圧巻です。
イングランドと結婚した“処女王”として知られるエリザベス1世の治世の初期を描いた本作は、重厚で、スリリングで、見応え満点。本作と同じくシェカール・カプール監督とケイト・ブランシェット主演で女王のその後を描いた『エリザベス:ゴールデン・エイジ』(2007年)も必見です。
『エリザベス』
1998年製作
Blu-ray ¥2,075/DVD ¥1,572
発売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
© 1998 Universal Studios. All Rights Reserved.
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。