「今までやってきた習慣を見直せる年代」
家事応援家が提案する
らくうまごはんのヒント
50代からは、今まで当たり前にやっていた家事のあれこれを見直すタイミング、と本多理恵子さん。
とくに料理まわりの視点でお話を伺いました。
お話を伺ったのは・・・
料理応援家
本多理恵子さん
手ぶらで参加できる料理教室「お気軽料理サロン」を主宰し簡単な家庭料理が好評。著書に『料理が苦痛だ』(自由国民社)など
これからも健康に暮らすために家事を見直す好機
「朝目覚めると、その日のタスクを考えます」と本多理恵子さん。
そして〝今日も大変な1日だ〟と気づくと、途端に心に余裕がなくなるそうです。
「こういうときに、自分がどこにしんどさを感じているのかを洗い出してみるんです。料理で言えば、野菜を切る面倒さ、調理手順の手間、調味の加減など……。そして、その手間が本当に必要なのか、省くことはできるのかを考えていきます」
たとえば、なんとなくしている野菜の下茹でや包丁を使った下処理などは、実は省いてもいいものも。
家事のベテランとも言える年代だからこそ俯瞰でき、ちょっとした工夫で工程を減らすこと
ができるのです。
また、子どもから手が離れ、家族のスタイルが変わったら、やることとやらないことを整理する良いタイミング、とも。
「料理を子ども中心ではなく、自分のために作ることが増えますが、これが結構おっくうになって大変。ただ、手は抜きたいけれど、すべてにおいて『タイパ』をめざすわけではありません。そのまま続けること、やらなくてもいいことを整理して、自分にとって快適な家事になれば、心にも時間にも余裕が生まれます」
食材の保存は大雑把にもできる
買ってすぐに使わない食材はジッパー付きポリ袋に入れて冷凍保存。
「薄切り肉、油揚げ、しらすは我が家の定番ですが、切ったりせずにそのまま袋へ。油揚げなどは、凍ったまま必要なぶんを手で割って使っています。包丁もまな板も不要で洗い物が減り、時短にもなりますよ」
油揚げや薄切り肉、しらすは平らにして冷凍。
油揚げは割った断面の部分に煮汁などがしみこんで、おいしさがアップする利点も。
好きな家事はあえて手間省きしない
1年前に今の家に引っ越し、食洗器を手放したという本多さん。
「無心で洗いものをしているときに頭の中が整理されたり、シンク内がどんどんきれいになっていくのを見ると達成感があって、洗い物の時間は好きなんです。だから食洗機はあきらめてもいいかなと思って」
コンロは1日の最後に必ずきれいに。
丸めたラップにクレンザーをつけて円を描きながら掃除をしてすっきり。「IHコンロは掃除もしやすくらくちんです」
買い物は「毎日」から「3日に1回」に
「買う量も少なくなってきたので、毎日買い物をしなくても問題なかった」と本多さん。
引っ越しをしたら、スーパーが遠くなったということもあり、毎日行っていた買い物も3日1回に。
「何か足りないなというときも自宅にある食材でなんとかなりますし、このペースで十分だということに気づきました」。
買い物の時間が浮いたことで、自分時間も増えたそう。
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