【50代のこよみ養生 Vol.35】薬膳で暑気払い!熱中症を予防する食材15
「心(しん)を養う食材」でのぼせやほてり、不眠を解消
熱中症予防の3つめのポイントは、「心(しん)を養うこと」です。心とは五臓のひとつで、血液の生成と循環、精神活動をになう臓。特に夏に活動が活発になり、暑さによって心に熱がたまりやすくなるため、心の働きが低下しているとのぼせ、ほてり、汗を大量にかく、動悸が強くなる、暑さによる不眠やイライラなどが起こりやすくなります。これらの心の不調も熱中症の一因となるので、次の心を養う食材で予防をしていきましょう。
・小麦⋯⋯ほてりをともなう不眠、わずらわしい熱感、不安感、イライラなどをやわらげます。
・ハツ⋯⋯多汗、不眠、夢をよく見る、驚きやすい、精神的な不安定などをやわらげます。ただし食べすぎには注意を。
・かき⋯⋯のぼせ、ほてり、動悸、わずらわしい熱感をともなう不眠、精神的な不安定などをやわらげます。
・なつめ⋯⋯動悸、不眠、精神的な不安定、強い不安感などをやわらげます。
夏の小麦料理というと、冷たいそうめんやうどんがあります。これらを食べるときは、胃腸を冷やしすぎないようにしょうが、ねぎ、しそ、みょうがなどの薬味を多めに加えるのがおすすめです。冷えやすい人は常温以上にして食べましょう。
なお、怒ると心のエネルギーを消耗してしまうので、怒らないように過ごすことも大切。こころおだやかに楽しく過ごすことも夏の養生であり、熱中症対策のひとつとなるのです。
真夏となるこれからの季節は、この15種類の薬膳食材で暑気払いをして、熱中症の予防に役立ててください。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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