夏カレーは薬膳食材で!
スーパーで手に入る食材・スパイスで体が整うスパイシーおかずを!
心身のバランスがゆらぎやすい50代。特に夏は、蒸し暑さで食欲が落ち、体調を崩しがちです。
そんなときこそ、スパイスやハーブを使った薬膳の出番。
食べる養生で、夏を乗り越えましょう。
教えてくれたのは・・・
谷口ももよさん
東洋美食薬膳協会代表。日本人女性で初、中医学の最高権威団体「世界中医薬学連合会」の理事に就任する。身近な食材で作る簡単でおいしい薬膳料理を提案。
*特別に記載のないレシピの材料は、すべて2人分です
身近な食材で不調をケアする”ゆる薬膳”がちょうどいい
〝薬膳料理〟というと、薬膳火鍋や薬膳粥など、漢方薬の原料となる生薬が入ったものをイメージするかも知れません。
「本来はとても身近なもの。スーパーで簡単に手に入る食材でも作ることができます」と谷口さん。食材にはそれぞれ効能があり、体質や体調に合わせて組み合わせるのが日本の薬膳です。
「漢方は、病気のときに使う薬。それに対して薬膳は、『なんとなく不調』『疲れがとれない』といった病気未満の『未病』へ、食べることによって緩やかに対処するもの。そして誰でも簡単に、家でできるものなのです」
薬ではないので、すぐに不調が消えるわけではありません。
「薬膳は寄り添うように穏やかに体調と向き合います。それには続けていくこと。決して無理はせず、1週間に1~2回、薬膳食材でリセット日を作る感覚でOK。普段の料理のちょい足しくらいから始めてみてください」
薬膳を知れば自分で心身を整えられる
不調が現れやすい50代は、東洋医学で考える『気』『血』『水』のバランスも偏りがちに。
「『気』は体を動かすエネルギー。めぐりが悪いとイライラして怒りっぽくなり、足りないとやる気が起きずに疲れやすくなります。『血』は血液や栄養分。足りないとめまいや立ちくらみの原因に。『水』は体内の水分。足りないとのぼせやすくなり、肌や髪、体が乾燥しやすくなります」
特に夏は、暑さで食欲が減退したり、冷たいもののとりすぎによって胃腸の働きが低下し、体調不良=夏バテに陥ることも。
「暑いと、辛いものを食べて汗をたくさんかいて熱を下げるのがいいと思っていませんか? 体の中は意外と冷えているうえ、50代は水分不足なので、汗のかきすぎは良くないのです。
辛すぎるものはダメですが、カレーに用いられるスパイスとハーブには食欲増進·消化促進の効果のほか、代謝を上げて、のぼせる上半身·冷える下半身と分かれている体内をめぐらせ、バランスを整える効果があります。
上手に取り入れることで、夏冷えや夏バテを予防してくれます。スパイスやハーブは、実は漢方でも使われる生薬。素材の味を生かし、組み合わせることで、よい薬膳料理になります」
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