ひと夏のラブストーリー3選、恋の喜びと刹那に酔いしれたい
“理想の友達”との刹那の恋、フランソワ・オゾン監督が描くひと夏の体験
『Summer of 85』
『Summer of 85』 © 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
死体の話から始まる、少年のひと夏の恋の回想。
セーリングを楽しもうとヨットで一人沖に出て転覆した16歳のアレックスは、18歳のダヴィドに救助されます。二人はすぐに友達になりますが、まだ恋を経験したことのないアレックスは爽やかで色気の漂うダヴィドに急速に惹かれていきます。互いの気持ちが燃え上がるなか、ダヴィドは「どちらかが先に死んだら、残された方はその墓の上で踊ることを誓おう」と提案。そんな彼を理解できないアレックス。そこに21歳の女性が現れ、ダヴィドは嫉妬を覚えます。しかし、彼らが言い争いをした後、悲劇が起こり……。
『Summer of 85』 © 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
『焼け石に水』『8人の女たち』などで知られる人気監督フランソワ・オゾンが、エイダン・チェンバーズの小説『Dance on my Grave』(おれの墓で踊れ/徳間書店)を映画化。監督自身が10代だった頃の感情も投影しながら、海辺の街を舞台に、繊細でヒリヒリするような少年たちの恋の物語を描いています。
淡いブルーのグラデーションの海に溶け込むような色合いのデニムジャケットをアレックスが着ていたり、80年代のヒットソングを随所に使っていたりと、映像&音楽がお洒落なのもオゾン監督ならでは。
初恋に翻弄されるアレックス役のフェリックス・ルフェーヴル、人懐こさと危うさを併せ持つセクシーなダヴィド役のバンジャマン・ヴォワザンともに役柄にぴったりで、息の合った演技を見せています。
『Summer of 85』
2020年製作
Blu-ray ¥5,280/DVD ¥4,290
発売元:クロックワークス
販売元:ハピネット・メディアマーケティング
© 2020-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-France 2 CINÉMA–PLAYTIME PRODUCTION-SCOPE PICTURES
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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