【50代のこよみ養生 Vol.40】秋の味覚を先取りして皮膚・粘膜の乾燥を予防しよう
秋の味覚を先取りして乾燥による不調を予防
体に秋を実感させるなら、やはり秋の味覚は外せません。この時期は潤いを補給する薬膳効果がある秋の味覚をとって暑さで失った体内の水分を回復し、8月後半から多くなる乾燥症状を予防しましょう。
まずはいよいよ旬を迎えた梨。口やのどに潤いを補って、口やのどの乾燥、せき、のどのはれ、声のかすれなどを予防します。また、暑さによる熱を冷ます性質もあるので、ほてりやイライラなどをやわらげる薬膳効果も。体を冷やすので残暑の季節には適していますが、寒くなる秋分以降は食べすぎないように気をつけて。
いちじくも、この時期に旬を迎える秋の味覚。のどに潤いを補うので、のどの痛み、声のかすれ、からせき、慢性のせきなどを予防します。大腸に潤いを与える効能もあるので、乾燥による便秘の改善にも役立ちます。胃腸の調子を整えて食欲不振や消化不良をやわらげる性質も。
デラウェア、巨峰、シャインマスカットなど、多くの品種がこの時期から並び出すぶどうにも、潤いを補って熱感、のどの渇き、せきなどをやわらげる薬膳効果が期待できます。また、気(き=エネルギー)や血(けつ≒血液)を補う食材でもあるので、夏バテや秋バテの予防にもぴったり。
こうして五感で秋を感じることが養生になるなんて、なんだか幸せですね。みなさんもぜひ、楽しんで実践してみてください。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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