【大人の奈良】願いごとやお悩みがあるなら奈良・春日大社をじっくりお参りして! 「究極の国宝 大鎧展」も開催中
春日大社にお祀りされている神様は62社! 願いを込めてお参りを
春日大社のご神域には、御本社(大宮)にお鎮まりになる4柱の神様のほか、霊験あらたかな神々が摂社・末社としてたくさんお祀りされています。その数、合わせてなんと62社!
なかでも御本殿に次ぐ格式のお宮が、御本社の南門を出て左手に進んだ先にある「若宮」。長承4年(1135)の創建の翌年から900年近く続く12月17日の「春日若宮おん祭」は、こちらの神様のお祭りで、重要無形民俗文化財にも指定されています。
詳しく説明するとキリがないので割愛しますが、ものすごいスケールで、まるでタイムカプセルのようなお祭りなんです!
こちらは日本で唯一、大国主命(おおくにぬしのみこと)様と后神の須勢理姫命(すせりひめのみこと)様をご夫婦でお祀りした夫婦大国社(めおとだいこくしゃ)。縁結びや夫婦円満などを願ってお参りする方が……約900年(!)絶えないそう。
夫婦大国社で、女性の上半身と下半身の病平癒を願う絵馬を見つけました。
絵馬に願いを託したら、赤乳・白乳両社の遥拝所(遠く離れた場所におられる神様を拝む場所)の絵馬かけに納めます。今ほど医療が発達していない昔から、女性特有の病に悩まされていた女性たちがいはったんでしょうね……!
おおよその人が神様にお願いたいことをほぼカバーできそうな「若宮十五社めぐり」は、夫婦大国社で受け付けています。
このほか、お能を大成した世阿弥が「春日龍神」という作品を作るほど古くから絶大な信仰を集めた春日龍神ゆかりのお社を巡る「春日五大龍神めぐり」も。それぞれ、特別な御朱印やお守りをいただけるようです。
ちなみに開運招福に霊験高い9つのお社を巡拝する「開運招福水谷九社めぐり」もあります(こちらの受付は御祈祷所です)。参道の途中には「萬葉植物園」もあります。そんなわけで、もし春日大社さんにお参りして30分ぐらいで済んだ、という方は、おそらくほんの一部しかお参りできていないと思います。私も全部はお参りしきれていないです……!
もちろん、そんなに躍起になって巡らなければいけないわけではないと思います。個人的には、聖なる森で深呼吸して心惹かれた神様に手を合わせ、スッキリいい気分にチューニングできるだけで、十分ありがたいです。
それでもぜひ春日大社さんの全域をお参りして回りたいという方におすすめなのが、朝のお参り「朝拝」。午前8時50分頃に直会殿に伺うと、神職さんたちによる毎朝のお参りに参加することができるそうです。行われない日もあるので、スケジュールをチェックしてから訪れてくださいね。
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