大人コーデのアクセントに! デイリーに使える「DESIGN SETTA SANGO」のSETTA「関西 コレ、ええやん♡ vol.6」
生活にとけ込むニュースタンダード 誕生から数年で世界のSETTAに!
「実は雪駄って草履の一種なんですが、本来は男性が履くもので、ちょっとぐらい痛くても我慢して履き慣らすのがオトコのおしゃれ、みたいなところがあったらしいんです」。
でも、当時からカフェのお客さんは、女性が圧倒的多数。「だから、女性にも喜んでもらえるデザインで、痛いのなんか僕だってイヤなんで、歩きやすいものを作りました」
ヴィンテージ家具などを取り入れたカフェのイメージに合わせ、鼻緒にヨーロッパやアメリカのヴィンテージ生地を使ったオリジナル雪駄を展開し、反響に手応えを感じた星田さんは、2013年に「DESIGN SETTA SANGO」を立ち上げます。
そんな「VINTAGE」シリーズは、今でも人気。人とかぶらないのも嬉しいですよね。
「雪駄が世界に通用する履物になればいいなぁ、と、始めたころには願掛けに近い思いで“SETTA(セッタ)”と表記することにしました。
デニムやスカートなど、とくに和装じゃないふだん着に取り入れられるデザインですが、昔ながらの雪駄とおなじように、鼻緒は真ん中にあります。だから、左右どっちでも履けます。そこは崩したくなくて。ちなみに、ビーチサンダルとかは、よく見てもらうと鼻緒は親指側に寄ってます」
伝統的な鼻緒履物のフォーマット自体は崩さず、ほどよい反発力のあるEVA素材をソールに採用することで、一日中履いても疲れない歩きやすさを実現。その微妙なカーブも、職人さんの手仕事から生まれるそう。
もちろん鼻緒も職人さんが一つひとつ手ですげているそうで「いわゆるイイカゲンではなく、人の手だから、ちょうど“良い加減”ってできるんだと思います」
企画、材料選定、デザインを星田さんたちが行い、製造は侘寂び屋(芝惣商店)さん。そして販売・プロモーションなどは再び星田さんたちが行うという、いわば製造販売一体のプロジェクトチームから、SETTAが生まれます。
星田さんはブランド立ち上げから3年後には東京をはじめ奈良県外で販売。2016年には、イタリア・ミラノで開かれている「ミラノサローネ」のJAPAN DESIGN WEEKに出展。
そう、世界進出を有言実行しはったんです。まさに、一念岩をも通す!
今では、日本はもとより世界からもDESIGN SETTA SANGOのSETTAを買いに、わざわざ三郷町のこちらのお店を訪れるお客さんも!
「海外のお客さんは、履いてくれるだけじゃなくて“これはアートだよ”って、玄関に飾ったりしてくれてるみたいなんですよね」と星田さん。
取材した日にも、台湾から「昔雑誌で見かけて、母に買ってあげたくて来たの」というおふたりが来店されていました。
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