【50代のおしゃれ旅/会津若松】争奪戦必至の日本香堂×宮泉銘醸の限定日本酒を先行試飲! 会津さざえ堂など必見スポットもご紹介
ぐるぐる上り、ぐるぐる下る 唯一無二の不思議な建物「会津さざえ堂」
何かで見かけてからというもの、いつか絶対に行ってみたいと思っていた会津さざえ堂。もともとは会津若松市の飯盛山(いいもりやま)にあった正宗寺(しょうそうじ)というお寺に建立されたもので、上がって降りてくるだけで西国三十三観音をまとめてお参りできるというお堂でした。六角形の三層構造をしています。
正面の入り口の上の方を見ると、龍がぐるんぐるん巻きついています。寛政8年(1796)築だそうですが、江戸時代の建物にはこうしたデフォルメ表現が好まれたようです。
なかに入ると、左手にスロープが。もちろん全て木製です。中心部分には作りつけの厨子があり、33体の観音さまがお祀りされていました。なお、現在は観音像ではなく、会津藩の道徳の教科書「皇朝二十四孝」の絵額が掲げられています。
厨子下部の入れ物にお賽銭を入れると樋(とい)を伝って一箇所に集まるように設計されているそう。会津さざえ堂を考案したのは、創建当時の住職・郁堂(いくどう)さん(写真右手のお像の方)だそうですが、お坊さんならではの効率化アイデアです。
スロープなのでどれぐらい上がったのか感覚が掴みづらいのですが、チラッと外を見ると結構な高さ。建物全体では16.5mほどの高さがあるそう。
こちらがてっぺん。お太鼓橋のように盛り上がった部分を乗り越えると、下りのスロープに続いていきます。つまり、時計回りの上りのスロープと、反時計回りの下りのスロープが別ルートでひとつの建物のなかで同居する、二重の螺旋構造になっているんです。
“さざえ堂”と呼ばれる建物はほかにも例がありますが、螺旋構造なのは会津さざえ堂だけ。世界でも唯一の構造であることから、重要文化財にも指定されています。写真では本当に伝わりづらいので、ぜひ訪れていただきたい……!
人生のウィッシュリストのひとつを叶えて大興奮の私は、さざえ堂グッズを買い求めにいそいそと「山主飯盛本店」へ。
ステッカーやキーホルダー、バッグに巾着ポーチなど充実のラインナップ。私はステッカーを買いました。
赤べこなど、会津伝統の民芸品も。起き上がりこぼしをゲット!
この日、ニュースになるぐらいのゲリラ豪雨が降ったのですが、なんとかかわして取材して回っていた私。帰りがけに飯盛山から見下ろすと、天使の階段(中島みゆきさんの影響で、雲の切れ目から太陽の光が線のように降りることを私はこう呼んでいます)が! ギフトのような風景でした。
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