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大人のおしゃれ手帖 10月号

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大人のおしゃれ手帖
2025年10月号

2025年9月5日(金)発売
特別価格:1620円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

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【50代のこよみ養生 Vol.43】秋は“行楽養生”しよう!体質別おすすめ行楽スポット&過ごし方

TSUBO

Cタイプは水辺でクールダウン、Dタイプは風が心地いい場所に出かけて

体内に余分な熱が多いCのタイプは、大きく2種類の体質に分かれます。ひとつは体内の水分が不足して乾燥気味な「陰虚(いんきょ)」と呼ばれる体質、もうひとつは体内で熱を生み出す力が強すぎる「陽盛(ようせい)」と呼ばれる体質。陰虚の場合はほてりのぼせ不眠などが見られることが多く、陽盛の場合は吹き出物便秘汗をよくかくなどの傾向が見られますが、どちらの場合も体を潤して熱を冷ますことが養生のポイントとなります。そこで行楽地は「クールダウン」をテーマにスポットを選んでみてください。
例えば渓流湖畔などの水辺や、静かな森などは、心身を潤して涼やかにしてくれるクールダウンにぴったりの場所。また、お寺神社の参拝や、茶道香道座禅瞑想などの“静”の文化体験は、心身の高ぶりを静める養生になります。あまり人が多くない、できるだけ静かな場所を選ぶといいでしょう。梨、ぶどう、いちじくなど、秋に旬を迎えるフルーツは体に潤いを補う食材が多いので、行楽先で楽しむとさらに効果的です。

体内のめぐりが滞っているDのタイプには、大きく3種類の体質があります。イライラしやすい、怒りっぽいなどの傾向がある場合は、気のめぐりが滞っている「気滞(きたい)」、肩こりがひどい、顔色が暗い、クマやシミが目立つなどの傾向がある場合は、血が滞っている「血瘀(けつお)」、むくみやすい、体が重だるいなどの傾向がある場合は、水分のめぐりが滞っている「痰湿(たんしつ)」の体質と考えられるでしょう。いずれの場合も、気のめぐりをよくすることが改善のカギとなるので、行楽養生には「気のめぐりがいい場所=風通しのいい場所」を訪れるのがおすすめです。
例えば心地いい海風が吹き抜ける浜辺や、草原を渡る秋風を感じられる高原丘陵地など、広々とした見晴らしのいい場所で風を感じることで、心身ともに開放的になって気のめぐりがよくなります。また、いい香りをかぐことも気のめぐりを促す効果があるので、花の香り森の香りを楽しむことも効果的。さらに軽いウォーキングサイクリングなども行えば、気のめぐりがアップします。食事は、香りのいいお茶やハーブ料理などを堪能するといいでしょう。

楽しいだけでなく、健康増進にもつながる行楽養生。秋の週末プランにぜひ加えてみてください。

画像素材/PIXTA

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国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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