【50代のこよみ養生 Vol.44】秋分に多い“更年期のゆらぎ”をやわらげる、お手軽養生と薬膳食材
秋のお彼岸が近づいてきました。秋のお彼岸とは秋分の日(9月23日)をはさんだ前後3日間、計7日間のことで、「暑さ寒さも彼岸まで」といわれる通り、この時期を境に気候が大きく変わります。
そんな秋分前後の気候の変化は、心身のゆらぎを招いて更年期の不調を引き起こすことも。
ぜひ東洋医学の知恵で、季節の節目のゆらぎケアをしていきましょう。
なぜ秋分前後に“更年期のゆらぎ”が起こるの?
9月20日からは秋のお彼岸。二十四節気(にじゅうしせっき)の「秋分(9月23日〜10月7日)」もやってきます。
秋分の節気がはじまる秋分の日(9月23日)は、昼と夜の長さがほぼ同じになる日。そしてこの日を境に、夜が昼よりだんだん長くなってゆく、“秋の夜長”の季節へと移っていきます。季節の節目ですね。
東洋医学においても秋分は「陰陽(いんよう)」の節目とされています。
陰陽とは、森羅万象を「陰」と「陽」に大別する考え方のこと。「陰」は冷たく潤った性質、「陽」は熱くて乾燥した性質をさし、自然界に存在するさまざまな物質をはじめ、時間、方角、食材、人体など、あらゆるものを陰と陽に分類して養生や治療に応用しています。
そして季節にもやはり陰陽があって、昼が長い季節(春分〜秋分)は暑い陽の季節、夜が長い季節(秋分〜翌年の春分)は寒い陰の季節と考えられています。つまり秋分は、陽の季節から陰の季節へと切り替わる節目。これを「陰陽転換」とも呼んでいます。
この秋分の陰陽転換は、人体にもさまざまな影響をもたらすため、心身が不安定になりやすい傾向があります。特に更年期は心身のバランスがゆらぎやすい世代。だからこそ秋分の時期は、ゆらぎケアを意識して養生することをおすすめします。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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