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大人のおしゃれ手帖 10月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年10月号

2025年9月5日(金)発売
特別価格:1620円(税込)
表紙の人:吉田羊さん

2025年10月号

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SNSとの賢い付き合い方
トラブル回避のQ&A11選

SNSとの賢い付き合い方トラブル回避のQ&A11選

身近になったSNSとのつき合い方について考えます。

お話を聞いた人
増田由紀さん
スマホ活用アドバイザー、「パソコムプラザ」代表。2000 年からシニアのためにスマホ・パソコン教室を運営。『70歳からのスマホの使いこなし術』(アスコム)など著書多数。

膨大な情報に振り回されず、自分なりの取捨選択を

不特定多数とつながることができるSNS。
膨大な情報が流れてくるからこそ、ほどよい距離感で付き合うのが大切。

「デマや誹謗中傷などネガティブな情報も流れてきますが、踊らされず自分で判断を。自分と他人を比べる場所ではなく、自分が楽しいと思うものを見るのがいちばんです。また、発信するときは、リアルな世界と同じで誰かが見ていると考えましょう。個人情報を書いてしまったり、乱暴な言葉で書き込まないよう注意をしましょう」

SNSの種類と特性

Instagram(インスタグラム)
画像や動画などだけで気軽に投稿できる。リポストのような機能はないので拡散力は弱いが、ユーザーの興味にあった投稿が繰り返し表示される。
商業利用する人も多い。

X(エックス)
基本は140文字までの短文によるコミュニケーション。
匿名で利用している人が多い。リポストによる拡散力が強いため、いわゆる炎上や誹謗中傷、デマ情報には注意が必要。

Facebook(フェイスブック)
本名やプロフィールを登録して利用するので、古い友人のつながりなどをたどりやすい特徴が。
公開範囲を限定できるため、知り合いのみと楽しむことができる。拡散力は低い。


初心者のためのSNSと上手につき合うヒント

1. リアルなつき合いと同じと心得る
SNSも基本はリアルなつき合いと同じと考えることが大切。
ネット上のつき合いであっても、ふだん友人にはしないような言葉遣いや、不確かな情報の拡散は避けましょう。しつこく相手にからむのもNGです。

2. 完全な匿名ではないと理解する
X やInstagramは匿名で利用している人が多いですが、自分とわからないからといって、誹謗中傷や名誉棄損になる投稿をすると、開示請求される可能性があります。
みんながやっているからと、軽い気持ちで炎上に参加しないこと。

3. ネガティブなことではなく楽しいことを共有する
不安をあおるような情報やネガティブな話題が繰り返し表示されることもありますが、その世界にどっぷりつかるのは避けて。
自分の趣味や好きなもの、推し活など楽しい情報を得るツールとして活用しましょう。


SNSトラブルの解決法&対策

Q. 知らない人からDMがきました。無視してOK?
A. 見知らぬアカウントからのDMは無視すること
知らない人、特にふだんコメントなどでもやりとりがない人からのDM(ダイレクトメッセージ)は、営業などの意図がある場合が多いので、無視してしまってOK。
特に、LINEグループに誘導される場合は、投資詐欺の可能性も。
感じのよいメッセージだからと警戒を緩めず慎重に行動しましょう。

Q. 名前やアイコンはどうしたらいいの?
A. ビジネス利用でないなら顔や実名はなしでOK
ビジネスのツールとして利用する場合を除いて、基本的に匿名でOK。顔写真などをアイコンにする必要もありません。自分で撮影した写真や描いたイラスト、フリー素材などが無難。芸能人の写真やアニメのキャラクターなどを使用すると著作権違反になることもあるので、注意。

Q. 自分の投稿の「いいね」の数を他の人と比べてしまいます
A. 「いいね」は非表示も可能。自分のペースで楽しんで
まず、SNS上で人気があることと現実の人気は違うということを理解して。
「いいね」がないから見られていない、というわけではありません。投稿の目的が同じ趣味の人を見つけるためであれば、「いいね」の数には意味がないはず。
気になる場合は、「いいね」の数を非表示にして利用するのもおすすめ。

Q.Instagramで、友人が楽しそうな写真をあげているとへこみます
A.リアルな友人とつながらなくてOK
SNSをリアルな友人の日常を見る場所にしてしまうと、人がうらやましくなったり、モヤモヤすることが多いはず。
だったら、無理に見る必要はなし。SNSは自分と誰かを比べる場所ではありません。
趣味を発信するための専用のアカウントを作って、好きな投稿だけを見るようにするのもおすすめです。

Q.SNSではフェイクニュースが流れているってホント?
A.ウソも多いので、大事なことは信頼できる情報源もチェック
特にXでは、フェイクニュースや差別を煽動する書き込みが目立ちます。
YouTubeのリンクが貼られて、それを視聴すると投稿者に収益や広告収入が入る場合も。
「ネットで見つけた真実」が本当とは限りません。特に大事なニュースは、信頼できるメディアでも確認するよう心がけましょう。

Q.SNSで避けたほうがいい話題ってあるの?
A.機密や差別的なこと以外は自由に発信できる
まわりに同じ趣味や考えの人がいない場合でも、SNSでつながれるのは大きなメリット。自由な表現ができる場なので、特にこの話題はNGというのはありません。
ただし、会社の機密に関わることや個人を特定できる悪口などは書かないこと。
誹謗中傷や差別につながりそうなことも、安易に書き込んだり同調しないように。

Q.投稿が迷惑行為として拡散され、炎上してしまいました
A.慌てて反論しないこと必要なら誰かに相談を
ネット上の投稿に批判が殺到する、いわゆる「炎上」。慌てて反論したりいきなり
削除すると火に油を注ぐこともあるので、冷静に。
本当によくないことを書いているなら、謝罪して削除しましょう。批判コメントを見るのが負担ならば、通知をオフにしてしばらくSNSを離れ、専門家や信頼できる人に相談するのがおすすめ。

Q.グループLINEこっそり退会してもいい?
A.すぐに退会はせずに通知をオフにするのが◎
あまり興味がないのに何度も通知がくるのがうっとうしいからと、いきなり退会するのはNG。
「何かあった?」とグループの人たちが心配します。ひとまずは通知をオフにして様子を見ましょう。家庭や健康上の事情で交流を続けるのがむずかしい場合は、ひとこと事情を説明してから退会するのがおすすめ。

Q.InstagramやTikTok で動画をつい何時間も見てしまいます
A.動画依存に注意。時間を決めて閲覧を
特に、InstagramやTikTok などは次々におすすめの動画が流れてくるように作られています。
ちょっと推しの情報をチェックするつもりが、止め時がわからなくなってしまう場合も。見たい投稿を見たら終わりにする、時間を決めてそれ以外の時は開かないなど、工夫を。デジタルデトックスの日をつくるのも有効です。

Q.SNSの投稿とリアルな世界の違いは?
A.似たような投稿が繰り返し流れることを理解して
SNSでは、自分と同じような考え方をしている人の投稿が目に入りやすくなるエコーチェンバーという現象があります。
こうなると、自分の意見が絶対的に正しいという感覚になり、日常生活でも他人の意見が耳に入らなくなると問題です。
そうならないように、違う立場や信条を持った人の言葉にも耳を傾けて。

Q.孫の写真を投稿したら娘に怒られた!
A.写真の投稿で場所を特定される場合も
自分以外の人の写真をSNSに投稿する場合は、必ずひとこと断るのがマナーです。
顔だけなら……と思っていても、映っている背景から場所など特定するのは意外に簡単。
写り込んでいる建物や車のナンバーにも注意を。特に、赤ちゃんや幼児の裸、水着などの写真は、悪用されるおそれがあるのでNGです。


illustration: Yuko Kawason text: Ema Tanaka

大人のおしゃれ手帖2025年9月号より抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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