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大人のおしゃれ手帖 11月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2025年11月号

2025年10月7日(火)発売
特別価格:1640円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

2025年11月号

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【50代の京都旅】アートな建築めぐりがアツい! 11/1〜9は京都モダン建築祭へ♡

ふなつあさこ

京都・祇園の象徴「祇園甲部歌舞練場」
【公開日:11/8(土)、11/9(日)】

京都モダン建築祭 祇園甲部歌舞練場01

次に訪れたのは、「え!? ここもモダン建築?」と一瞬思ってしまった祇園甲部歌舞練場。

京都五花街の祇園甲部の芸舞妓さんたちによる舞台、春の「都をどり」、秋の「温習会(おんしゅうかい)」が開催されることでも有名。入母屋造(いりもやづくり)の建物に唐破風(からはふ)の車寄せを設けた本館と資料館は、大正2年(1913)に竣工。

京都モダン建築祭 祇園甲部歌舞練場02

資料館には、芸舞妓さんたちの簪(かんざし)やお着物などのお道具が。こちらも見応えがあって、あっという間に時間が経ってしまいます。

京都モダン建築祭 祇園甲部歌舞練場03

柱で支えることなく大空間が広がる本館の客席。これを成しえた技術こそが、西洋建築がもたらした「トラス構造」。

日本の伝統建築は、基本的に縦と横に部材を組み合わせますが、部材を三角形に組み合わせるトラス構造を取り入れることで、広い空間を支えることができるようになったのだそう。

京都モダン建築祭 祇園甲部歌舞練場04

屋根の中のトラス構造がよくわかる模型。2022年には耐震補強工事が行われましたが、増築部分も含めて創建以来の雰囲気はそのままに残されています。

京都モダン建築祭 祇園甲部歌舞練場05

よくよく考えれば本来外にあるような構造の2階席や、こちらも外にあるはずの唐破風を舞台中央に設けるなど、クリエイティビティあふれる設計は、当時としてはかなり斬新だったはず。伝統性と近代性が不思議と調和しているのも、モダン建築の魅力。

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この記事を書いた人

編集者 ふなつあさこ

編集者ふなつあさこ

生まれも育ちも東京ながら、幼少の頃より関西(とくに奈良)に憧れ、奈良女子大学に進学。卒業後、宝島社にて編集職に就き『LOVE! 京都』はじめ関西ブランドのムックなどを手がける。2022年、結婚を機に奈良へ“Nターン”。現在はフリーランスの編集者として奈良と東京を行き来しながら働きつつ、ほんのり梵妻業もこなす日々。

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Instagram:@asa_ship

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