【50代のこよみ養生 Vol.48】かぜ・インフルエンザ・乾燥に負けない肺を作る“秋の朝活養生”
香りの力で肺の気をめぐらせる
肺と外界とをつなぐ出入り口となるのは鼻。そのため嗅覚からの香りのアプローチも、肺の働きを整えるサポートとなります。朝起きて窓を開けたときに、新鮮な外の空気と一緒に香りを吸い込んで、清気と香りの両面から肺を整えてみてください。
アロマなどの香りは基本的に自分の好きな香りを選べばOKですが、肺の働きを助けるアロマを選ぶなら、サイプレス、ユーカリ、パインニードル、ティートリー、クラリセージなどがいいでしょう。また、肺は気を体内にめぐらせる働きを持つので、気のめぐりをよくするアロマもおすすめです。オレンジ、ローズマリーなどの精油は、特に肺の気のめぐりをよくしてくれます。
こうしたアロマをとり入れて、窓辺や玄関先などにアロマディフューザーやポプリ、精油を垂らしたティッシュなどを置いて、深呼吸をしながら香りを楽しむといいでしょう。香りをかぐことで筋肉の緊張が緩むため、胸がよく開いて呼吸が深くなる効果も期待できます。香りを感じながら肺ストレッチをしたり、ヨガなどの体をほぐす運動を行うことも、肺を強くする朝活となります。
そのほか、ハーブティーを朝食のお供にするのもおすすめ。ジャスミンティー、ミントティー、ローズティー(マイカイカ茶)などは気のめぐりをよくするので、肺の働きを助けてくれます。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
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