【50代のこよみ養生 Vol.48】かぜ・インフルエンザ・乾燥に負けない肺を作る“秋の朝活養生”
朝食は「温肺(おんぱい)」の効果がある簡単薬膳メニューを
朝の新鮮な空気は肺を養いますが、一方で、冷やしすぎたり乾燥した空気にさらしすぎたりすると肺を傷めてしまうことに。これからの季節は肺を温める「温肺(おんぱい)」の養生も大切になります。そこで、朝の清気をしっかりと吸い込んだ後は、温肺の薬膳効果が期待できる朝食をとるといいでしょう。おすすめの温肺朝食メニューをいくつかご紹介します。
◉はちみつごまトースト
食パンにはちみつ、白ねりごまを適量塗ってトーストすれば完成。白ごまは肺に潤いを、はちみつは肺に気と潤いを補います。
◉ねぎとしょうがのスープ
ねぎとしょうがはともに肺を温めて、気のめぐりをよくして肺のバリア機能を助けます。ただし、とりすぎると発汗作用で乾燥を招くので適量を意識して。
◉くるみきな粉豆乳ラテ
豆乳1カップをレンジで温めて、刻んだくるみ大さじ1、きな粉小さじ2、はちみつ少々を加えてよく混ぜれば完成。くるみは肺を温め、きな粉と豆乳は肺を潤します。
霜降が終わると、次はもう立冬。暦の上では秋から冬へと移り変わる時期を迎えています。この時期の朝の養生は、このあとにやってくる冬を元気に乗り切る力にもなり、さらには春先の花粉症対策にもつながります。かぜをひきやすい、肌が乾燥しやすい、花粉症が気になる⋯⋯という人は、秋の朝活で肺を強くしていきましょう。
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この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
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