【更年期の養生 Vol.2】眠れない・夜中に目が覚める⋯⋯更年期の不眠に“夜の安眠アロママッサージ”
心の熱を鎮め、腎の水分を補うアロマをブレンドしたマッサージオイル

心腎不交による不眠をやわらげるには、頭部や胸周辺の熱を下に降ろす養生を行うことがポイントとなります。
おすすめは、気(き=エネルギー)や血(けつ≒血液)の通り道である経絡(けいらく)に沿ったアロママッサージ。マッサージオイルにおすすめのアロマは次の通りです。
◉ゼラニウム
過剰な心の熱を鎮めて、精神の高ぶりをやわらげます。女性ホルモンのゆらぎを整えるアロマで、ローズに似た香りが特徴です。
◉ローズウッド
気を補って疲労回復をサポートし、腎陰(じんいん=腎の水分)を補うことで心の熱を鎮めます。甘くウッディな香り。
◉サンダルウッド
ビャクダン科の常緑樹の心材(幹の中心部)から抽出される精油。植物のなかでも地に近い部位から抽出されていることから、上半身から降りてきた気を下に沈めて落ち着かせる性質があります。
これらのアロマで芳香浴をしたり、アロマバスにするのも◎。マッサージに使うなら、ぜひこの3種の精油を次の分量でブレンドしてマッサージオイルを作ってみてください。
◉マッサージオイルの材料と分量(マッサージ約2回分)
ホホバオイル⋯⋯10mL
ゼラニウム⋯⋯1滴
ローズウッド⋯⋯1~2滴
サンダルウッド⋯⋯1滴
※肌が敏感な人は、ローズウッドを1滴にしても十分です。
※精油は原液を肌に直接つけないでください。
以上の材料をブレンドすれば、マッサージオイルの完成。イメージとしては、体の上部にたまった心の熱をゼラニウムがやわらげて、サンダルウッドがその熱を下へと降ろしていき、ローズウッドはその上から下へと熱を送る橋渡し的な働きをする、というブレンド内容になっています。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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