【更年期の養生 Vol.3】その習慣が原因?「冷えのぼせ」を招く意外なNGルーティン
上半身はほてるのに下半身は冷たくなる「冷えのぼせ」。更年期に伴う体質の変化に加えて、意外な日常のルーティンが症状に影響している場合も多いようです。
そこで、冷えのぼせの「冷え」の原因となるNG行為と「のぼせ」の原因となるNG行為をそれぞれチェックして、冷えにくくのぼせにくい生活習慣へと改善していきましょう。
寒いのか暑いのかわからない⋯⋯更年期に多い「冷えのぼせ」とは
友人や家族とのなにげない会話中、特に暑いわけでもないのに急に首から上がほてり出して話に集中できなくなった。
電車に乗車中、足は冷えているのに急に顔や首もとから汗が吹き出し、周囲の視線が気になって途中下車したくなった。
⋯⋯こんな、寒いのか暑いのかよくわからないという経験はありませんか?
これは更年期に多い不調の代表格である「冷えのぼせ」の症状です。
下半身が冷えているのに上半身に熱感が生じる冷えのぼせは、上半身と下半身をぐるぐるとめぐる熱と水分の循環がうまくいかなくなって、体内で熱と水分が分離している状態。東洋医学では「上熱下寒(じょうねつかかん)」と呼ばれ、読んで字のごとく体の上部に熱がたまり、下部が冷えてしまう状態をさします。
更年期に見られる冷えのぼせのうち、のぼせがより強い場合は水分が少ない「腎陰虚(じんいんきょ)」(詳細は「更年期の養生 Vol.1」)であることが多く、冷えがより強い場合は熱が少ない「腎陽虚(じんようきょ)」であることが多いようです。
いずれの場合も、上熱下寒である冷えのぼせに対する養生法は「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」が基本。しかし、現代人の生活習慣にはこの頭寒足熱とは相反するNG行為が多く、なかには健康のためにいいと思っていたことが実は冷えのぼせを悪化させる一因だった⋯⋯なんて場合も。
冷えのぼせをやわらげるためにはまず、そうした日常生活に潜む意外なNG行為を見直すことが大切です。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
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