幸せオーラ全開! 中村橋之助ら若手花形俳優が勢揃い!
「新春浅草歌舞伎」成功祈願&記者会見
松也兄さんがおそろいのスニーカーを……
記者会見にて。写真左から、中村鶴松、市川染五郎、中村莟玉、中村橋之助、市川男寅、尾上左近
橋之助が来年のテーマとして“幸せを力に”と発表したことから、記者から「みなさんのテーマは?」という質問が出ると、橋之助は「みんなはテーマありますか? 僕は来年も浅草で幸せ、鶴と演じられて幸せ、これを力にしようって決めていました。こう話している間に、みんな決まった?」と優しい時間稼ぎ。
染五郎が、「やっぱり橋之助お兄さんの“幸せオーラを力に”ですかね」と言うと、全員が大爆笑。その後は「今年に引き続き、時代物の勉強をすること」と真面目に回答。
男寅は「自分の色を出していきたい」、莟玉は「2年目の壁を破る」、左近は「華麗に踊り狂いたい」、鶴松は「愛ですね。『傾城反魂香』は愛がテーマのひとつですし、新春浅草歌舞伎は地元の方々とご贔屓の方々に愛されてこそ成立すると思いますので、愛される役者になりたいと思います」と続けました。
「“浅草ポーズ”を流行らせたい!」と橋之助。手をAの形にするのがポイント。ペアでポーズ!
たびたび話題に出る“幸せオーラ”について橋之助は、「たくさんの方々からお祝いのお声をいただきました」と感謝しつつ、「昨日、松也兄さん(尾上松也)がご飯に連れていってくれまして、奥さんと僕に、っておそろいのスニーカーをくださったんですが、松也兄さんと3人でのおそろいだったんですよ」と話すと、会場は温かい笑いに包まれました。
「今年の舞台は、自分の芝居よりお客様が入っているのか不安だった」と吐露した橋之助は、莟玉とともに、演目を解説する動画をつくるなど、宣伝活動にも力を入れてきたといいます。この日は成功祈願の後、多くの観光客が見守るなか、五重塔の前で写真撮影を行いましたが、「手を振ったとき、観光客の方々の多くが公演のチラシを手にしてくれているのを見てうれしかった」と率直な思いを語っていました。「命をかけてやっている」と語る彼らの熱意がほとばしる舞台を、新しい年の始まりに楽しんでみてはいかがでしょうか。

新春浅草歌舞伎
2025年11月22日(土)よりチケット販売中
2026年1月2日(金)~26日(月)
第一部 11時開演
第二部 15時開演
劇場:浅草公会堂
出演者:中村橋之助、市川男寅、中村莟玉、市川染五郎、尾上左近、中村鶴松、中村歌女之丞、中村又五郎
<詳細・最新情報>
松竹HP Shochiku.co.jp
歌舞伎公式サイト「歌舞伎美人」 kabuki-bito.jp
第一部/『梶原平三誉石切』『相生獅子』『藤娘』
第二部/『傾城反魂香』『男女道成寺』
各部の開幕前に、出演俳優による「お年玉〈年始ご挨拶〉」
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。




