【香菜子さんの鎌倉移住と新しい暮らし】
不便を楽しむ力──鎌倉で気づいた、暮らしのしなやかさ
~憧れと玉ねぎの皮のあいだで生きています~〈第4回〉
モデルとして、「おぱんつ君」の生みの親でもありアーティストとしても幅広く活躍する香菜子さん。今年6月、50歳にして鎌倉へ移住、東京との二拠点生活をスタートさせました。東京で長らく住んでいたマンションを売却して、鎌倉の家に移りました。現在は、鎌倉の自宅と仕事場のある東京のアトリエを往復する日々。鎌倉暮らしを始めて、東京と違う! 最初にぶち当たったこと、それは「ゴミ問題」でした。
12種類のゴミ分別! これはどっち?の日々
鎌倉に移り住んで、最初に戸惑ったこと。
それは、ゴミの分別でした。
以前暮らしていた東京の家では分別がとてもシンプル。
けれど鎌倉市では、大きく分けて12種類。
最初のうちはカレンダーとにらめっこしながら、
「これはどっち?」「この袋で合ってる?」と迷う日々。
まるで暗記テストのようでした。
そんなとき助けてくれたのが、LINEで使える「鎌倉ごみ調べ」。
https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gomi/kamakuragomisirabe.html
街の背景を知ると、気持ちは自然と街へ向かう
移住仲間の友人に(ゴミ出しが)「大変〜!」と弱音を吐いたら、
「わかる! 最初つまずくよね」と笑ってくれて、ほっとしたことがあります。
鎌倉市のガイドを見ると、「焼却炉の老朽化」という事情がうかがえました。
ただルールが厳しいのではなく、街を未来に残すための選択なんですね。
“ゴミを少なくする”という美意識
燃やすゴミは、有料指定袋に。
たとえば5リットル10円、40リットル80円など4サイズあります。
ご近所の方々の出されたゴミ袋を見ると、驚くほどコンパクト。
空気を抜いてぎゅっと。
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