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2026年1月号

2025年12月5日(金)発売
特別価格:1640円(税込) 
表紙の人:中谷美紀さん

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捨てる技術の鍛え方
1日15分、1週間で身に着く!?
大掃除前のものの減らし方

大人のおしゃれ手帖編集部

捨てる技術の鍛え方_1日15分、1週間で身に着く!? 大掃除前のものの減らし方

すっきりした部屋への憧れはありつつも、「自分には無理」と思っていませんか。
難しく考えることはありません。単にいらないものを家の外に出すだけ。
ミニマリスト・ブロガーの筆子さんに、1日15分1週間でできる、捨てる技術を教えてもらいました。ものを減らす心地よさを味わって。

教えてくれたのは……
筆子さん
カナダ在住ミニマリスト。20代後半から試行錯誤を繰り返し、ミニマムライフを実現。ブログ『筆子ジャーナル』で、その考え方や実践法を発信している。『8割捨てて、二度と散らからない部屋を手に入れる』(小社刊)など著書多数。


8割捨てても実は暮らしに支障はない。
むしろ楽に

クローゼットやキッチン、リビングまで家の中は数えきれないほどのものでいっぱい。暮らしには、これだけ多くのものが必要なのでしょうか。

「実際に使っているのは2割くらい。最終的には8割を捨てても、暮らしに支障はありません。2割あれば十分なんです」と筆子さん。
 
ものが多いことから生まれる小さなストレスは、次第に積み重なり、私たちの時間や集中力を知らず知らずのうちに奪っていきます。

たとえば、食器棚に食器がたくさんあると、取り出しにくく、しまいにくいもの。雑然とした見た目も、視覚的なノイズとなります。
けれども、その状態が〝当たり前〟だと思っているので、心身の負担になっていることがわからないのだと筆子さんはいいます。

「思い切って数を減らしてみると、出し入れも掃除もラクになるし、見た目も心もすっきりします。ものの多さが、どれだけ自分の心の負担になっていたのかが、捨ててみて初めてわかるんですよ」
 
多くの人が捨てることに抵抗を感じ、なかなか捨てられないのは、何かを失うのが怖いからだそう。

「私も〝これはいるかも〟とチラッと思うことはありますが、それでも捨てます。8割捨てても、困ることはまずないですから」

「捨てる」ことを難しく考えすぎている

近年は、雑誌でもSNSでも、「捨てる」ことについての情報がたくさん発信されています。
そのために「捨てる=たいへんな作業」「正しく捨てるには、○○しなければいけない」など、必要以上に構えてしまう人も多いようです。

「ものを捨てるというのは、単に不要なものを家の外に出して減らすだけ。とてもシンプルなことです。あれこれ考えず、捨てるという行動を重視してください」

捨てる理由を明確にし、なりたいゴールをイメージ

捨てるアクションを起こす前に、捨てる理由と〝こうなりたい〟というゴールを明確にしておくのがおすすめ。
片づけのモチベーションが維持でき、挫折しにくくなるからです。たとえば、「お客さんを呼べる家にしたい」「すっきりした部屋でヨガの練習をしたい」とか、「探し物の時間を減らしたい」「毎朝の服のコーディネートをラクにしたい」でもいいでしょう。

「私の最初の片づけは、本棚からでした。本が多すぎて、見ているだけでうんざりしていたんです。本棚の奥と手前に、ぎっちり本をしまっていた状態を何とかしたいと思ったのがきっかけです」
 
理由やイメージに正解・不正解はありません。あなたなりのビジョンを思い描けばそれで十分。

「そのうえで、1日1個でも2個でも捨ててみると、視界や暮らしが変わり、〝私も捨てられるんだ、捨てたら気持ちいいんだな〟と実感できるはず。すると、次はもっと捨てようと加速していくんです」

捨てる成功体験を重ねることで、いずれは家全体もきれいになります。
そのはじめの一歩を、気軽な気持ちで踏み出してみて。

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