【更年期の養生 Vol.7】慢性化した疲れ、原因は「内臓疲労」かも。今年のうちにケアしよう
内臓疲労が生じると少し動いただけで疲れるように

内臓疲労が起こると、心身には具体的にどんな変化が現れるのでしょうか。
次の項目に当てはまるものがないか、チェックしてみてください。
◉少し動いただけでぐったりする
脾が疲れていると食べたものをエネルギーに変える力が落ちてしまうため、少し動いただけでもすぐに気力や体力が切れてなかなか動けなくなってしまいます。
◉食後に強い眠気やだるさが現れる
弱っている脾が消化のために大量のエネルギーを総動員するので、体じゅうの気(き=エネルギー)や血(けつ≒血液)が脾に集中して脳や筋肉への配分が減るために、急に眠くなったり体がどっと重くなったりします。一時的であれば大きな問題はありませんが、頻繁に起こる場合は脾の疲れのサインと考えられます。
◉朝から体が重い、むくみやすい
脾の回復力が低下しているために寝ている間に脾の疲れがとれず、水分代謝も低下してしまうので、体内に余分な水分がたまった状態で朝を迎え、寝起きから体が重くなることが多くなります。
◉疲れるとすぐに甘いものやカフェインをとりたくなる
脾にはエネルギーを生産・分配する役割がありますが、その働きが低下しているために、甘いもので手っ取り早く血糖を上げたりカフェインで交感神経を刺激したりして足りないエネルギーを補おうとする傾向が現れます。
◉おなかがよく張る、ガスが多い、胃もたれする
脾の働きが低下しているために消化吸収や水分代謝がスムーズに進まず、停滞気味に。すると停滞した内容物が発酵してガスが増え、おなかが張ったり胃もたれしやすくなったりします。
上記の不調が2つ以上当てはまり、年末に入って断続的に続いているようなら、内臓疲労のケアをすることがおすすめです。
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
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