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大人のおしゃれ手帖
2026年1月号

2025年12月5日(金)発売
特別価格:1640円(税込) 
表紙の人:中谷美紀さん

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【更年期の養生 Vol.7】慢性化した疲れ、原因は「内臓疲労」かも。今年のうちにケアしよう

TSUBO

内臓疲労をやわらげる年末の過ごし方

では、具体的に内臓疲労をやわらげる年末年始の過ごし方についてご紹介します。

◉昼食をしっかりとって夕食は軽めに
脾にとって昼は、活動の時間であり消化吸収のメインの時間。一方夜は、回復の時間となります。昼食は主食に肉や魚などのたんぱく質、野菜、汁物をしっかりとって明日のエネルギー源をしっかり確保。夜は消化の負担が軽いおかゆ、雑炊、ポトフなどのスープメインのメニューに。毎日の食事をできる範囲でこのようにすると、内臓疲労がやわらぎやすくなります。

◉週に1〜2回、いつもより「食事が軽めの日」を作る
「昼食をしっかりとって夕食は軽めに」に加えて、週に1~2回、さらに軽くする「内臓の休みの日」を作るといいでしょう。食事量をいつもの7~8割にし、夜はかなり軽くします。揚げもの、こってりしたもの、甘いもの、アルコールをお休みすると理想的です。

◉内臓がフル稼働する日が続いたら夜はおかゆや雑炊に
忘年会や外食でこってりしたものをたっぷり食べた、デザートまでしっかり食べた、満腹になるまで食べたなどの明らかな食べ過ぎ・飲み過ぎの場合や、食事の回数・タイミングが不規則に乱れたとき、甘いものやカフェインをとり過ぎたとき、ストレスでおなかが痛くなったときなどは、内臓がフル稼働している状態です。こうした日が続いたときは、夕食はおかゆや雑炊などにして内臓疲労をリセットしましょう。

◉間食は1日1回、時間を決めて食べる
ちょこちょこと断続的に間食をしつづけると、脾が休みなく働き続けなければならなくなり疲れやすくなります。間食の回数は1日1回に絞り、脾の休憩時間を設けましょう。また、間食の時間を決めることで、なんとなくおやつに手を伸ばしてしまうクセを防ぐこともできます。

◉甘いものに頼りすぎない
甘いものは脾に対する消化吸収の負担が大きく、内臓疲労を引き起こしやすくなるほか、脾で水分とからみ合って余分な湿気となり体内に停滞しやすいので、重だるさやむくみの原因となります。また、甘いものをとると血糖値が急変動するため、急な眠気やだるさ、イライラ、甘いものへの再欲求などにもつながることに。甘いものに頼りすぎず、量と回数を絞って楽しむのがいいでしょう。

◉肉料理や揚げもので疲れをとろうとしない
疲れているからとスタミナをつけようとして肉料理や揚げものを食べると、消化するために脾が長時間フル稼働することになって、内臓疲労を増幅させることに。ガッツリ系の肉料理や揚げものは週1~2回を目安にし、それ以外は焼き魚・煮魚・蒸し魚などの脂っこくない魚料理か豆腐料理などに。なお、煮物やしゃぶしゃぶ、水炊きといった茹で料理・煮もの・鍋ものなどのさっぱりした肉料理は、比較的消化がしやすく脾にやさしいメニューとなります。

内臓疲労がやわらげば、きっと心身ともに軽やかになれるはず。すっきりした気分で新年を迎えられますように。

画像素材/PIXTA

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この記事を書いた人

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/

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