年末年始に楽しみたい! 話題の配信ドラマ&映画 3選
『人間標本』©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.
年末年始は家でのんびり過ごす、という方は、この機会に話題の配信ドラマや映画をチェックしてみてはいかがでしょうか。今回は、12月中旬に配信開始したばかりの『人間標本』と『10DANCE』、そして、この秋に注目を集めた『匿名の恋人たち』の3作品を紹介します。
目次
西島秀俊と市川染五郎が“狂気の父子愛”を演じるミステリーサスペンス
『人間標本』

ベストセラー作家・湊かなえが10年来温めてきた「親の子殺し」という衝撃的なテーマに挑んだ同名小説を実写ドラマ化。主演は西島秀俊、その息子役で現代劇ドラマ初出演となる“歌舞伎界のプリンス”市川染五郎が共演。
物語は、蝶の研究者である榊史朗教授(西島)が息子で高校生の至(市川)を含む6人の少年たちを「人間標本」にしたと告白するところから始まります。美しい蝶の標本のように、もう生きてはいない姿を飾ることで生の美しさを永遠に残そうとするかのような人間標本。そのグロテスクで耽美なシーンは、見てはいけないものを目にしてしまったような後味の悪さを残すとともに、悲惨な結末に至った理由を知りたい欲求を掻き立てます。

史朗が回想する思い出のなかでは、至は純粋で美しい少年であり、旅行先でも二人で楽しんでいて、父子の仲は良好だったことがうかがえます。それなのになぜ?

鍵となるのは、史朗の幼なじみの画家・一之瀬留美(宮沢りえ)の存在です。留美は山奥のアトリエで合宿を主催し、才能を見出した少年たち(荒木飛羽、山中柔太朗、黒崎煌代、松本怜生、秋谷郁甫)と至の6人を集めます。

その真の目的は、留美の後継者を選ぶことでした。史朗と留美の関係、そして史郎と至の父子関係と対になるような留美と娘の関係が少しずつ明るみになるにつれ、それぞれにとっての真実とは何かを考えさせられます。

蝶の色覚や擬態という性質を巧みに取り入れながら、複雑で多様な人間の性(さが)と愛情を描く本作。禁断の全5話をじっくりと鑑賞してみてはいかがでしょうか。
『人間標本』
2025年製作
2025年12月19日よりPrime Videoで世界配信中
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構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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