【更年期の養生】朝の手のこわばりやしびれ⋯⋯これってリウマチ?それとも「メノポハンド」?
腎と肝を補って指先のめぐりをよくするメノポハンドの養生法

では、前述の3点のポイントをふまえたメノポハンドの養生法をご紹介しましょう。
①腎陰・腎精を守り、補う
腎陰、腎精を消耗しないように守ることは、すべての更年期の不調に対する共通の養生法。その基本は、夜ふかししない、がんばりすぎない、汗をかきすぎないことです。そして、腎精を補う食材である鶏肉、やまいも、くるみ、くこの実、腎陰を補う食材である黒豆、黒ごま、牡蠣、ほたて、ムール貝などをよくとることを食生活のベースにしてください。
②肝の血を補う
肝の血をしっかりと補うことで指先の筋肉や腱まで栄養が行き届きやすくなり、メノポハンドをやわらげる助けとなります。肝の血を補う食材にはレバー、いか、たこなどがあるので積極的にとり入れてください。
また、薬膳で酸味に分類されるもの(酢、レモン、梅など)と甘味に分類されるもの(はちみつ、米、肉、いもなど)を組み合わせると筋肉や腱に潤いが補給されてしなやかになります。ホットはちみつレモン、酢豚、鶏肉の黒酢炒め、さつまいものレモン煮などのメニューがおすすめです。
③冷えをとり、血や水分のめぐりをよくする
・手湯(てゆ)
朝の洗顔前(または洗顔後)に、洗面器に40〜42度のお湯を張り両手を手首までつけて3分ほど温めましょう。お湯にアロマを1滴加えるのもおすすめ。オレンジやグレープフルーツなどの柑橘系のアロマは、肝の働きを高めてめぐりをよくします。毎日の習慣にすることでメノポハンドの進行予防につながります。
・グーパー体操
心臓より高い位置で両手を握る→開くをゆっくり10回繰り返しましょう。握るときは親指を中に入れて握りこぶしをギュッと強く握り、開くときは指の間をできるだけ大きくパッと広げます。朝起きてすぐと、夜の入浴中に行うのがベストです。
・「八邪(はちじゃ)」のツボをもみほぐす
手の指の間の水かき部分にあるツボで、両手で計8箇所にあります。ここには「邪気」がたまりやすいことから「八邪(はちじゃ)」と呼ばれるようになりました。ちなみにここで言う邪気とは、冷えや水分の滞り、気(き=エネルギー)の滞りなどのこと。反対の手でつまんで引っ張ったりもみほぐしたりして刺激を与えると、指先の血流がよくなって一気にポカポカしてきます。ハンドクリームを塗るついでにもみほぐしたり、指先の冷えを感じるときなどにもみほぐしたりするといいでしょう。
メノポハンドは、体の深い場所にある腎や肝の状態を知らせてくれるサインでもあります。見逃さずにセルフケアをすることが、更年期の健康管理にも大きなプラスとなるでしょう。
画像素材/PIXTA
この記事を書いた人
国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO
健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。
Twitter:@MomoOtsubo
Website:https://toyoigaku-shizen.com/
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