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大人のおしゃれ手帖 3月号

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大人のおしゃれ手帖
2026年3月号

2026年2月6日(金)発売
特別価格:1730円(税込)  
表紙の人:永作博美さん

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家電スペシャリストが教える、花粉・ウイルスが気になる季節の
空気清浄機の上手な使いかた

久武ミキ

目には見えない空気やにおい、そこに含まれるウイルス、微粒子、化学物質——日常生活の中で私たちが空気を意識することはほとんどありませんが、実は毎日口にしている食べ物や水よりも多く私たちの体に取り込まれているのが、この「空気」です。食べ物や水ならば生産地や銘柄、成分を自分で選んで取り入れることができますが、目に見えない空気はそうはいかない……。そこでこれからやって来る花粉シーズンに先がけ、室内の空気を清浄に保つためにの空気清浄機の上手な使いかたを家電スペシャリスト・本多宏行さんが解説します。

「室内空気質(IAQ)」って何ですか?

「室内空気質(IAQ:Indoor Air Quality)」とは空調・環境関連の業界で使われる用語。「温度」「湿度」「二酸化炭素」「清浄度」「気流」など、人間を取り巻く空気の質を健康や快適さの視点から評価した捉え方のことです。空気の主成分は窒素ガスと酸素。その他に水蒸気・アルゴン・二酸化炭素などが含まれる混合気体で、組成の約99%をこれらが占めています。問題は残りの約1%。ここには微量ガスやホルムアルデヒド、粉塵などの人体に有害な化合物から構成されており、これらの成分が空気中にどれぐらい含まれているのか計測・数値化したのが「室内空気質」の一つの指標となっています。たかが1%ですが、塵も積もれば山となるもの。つまり、室内空気質を高めることは健やかな体にとって重要なこととも言えるのです。

【室内空気質を高める「空気清浄機」の使いかた①】
室内の“空気の流れ”をしっかり読んで配置すべし!

室内の汚れた空気を吸引し、イオンなどが含まれたきれいな空気を放出してくれる空気清浄機。室内空気質を高めるポイントとなるのは、この「吸引」と「放出」の空気の循環を妨げない配置にすることです。空気清浄機のような比較的大きな家電は部屋の隅に配置することが多いと思いますが、吸い込む空気が部屋の隅周辺に限定されてしまうと効率が悪く、室内の空気を清浄に保つことができません。空気清浄機は吸気口をカーテンや家具でふさがないように気をつけて、ゆったりとスペースを空けて置くとパフォーマンスがアップします。
画像出典:シャープ株式会社のホームページ(http://cs.sharp.co.jp/faq/qa?qid=126435)より

【室内空気質を高める「空気清浄機」の使いかた②】
エアコンとの空気清浄機の位置関係は季節で変えるべし!

【冬の暖房と空気清浄機のベストな設置場所】
暖かい空気は密度が低く軽いことから「下から上へ」移動する性質があります。このため冬場の暖房ではエアコンの風向きを「下向き」に設定することが多いはず。これによって床付近の冷たい空気が循環し、効率よく部屋全体を暖めることができます。この場合、空気清浄機をエアコンの真下に置いてしまうと、空気清浄機の気流とエアコンの温風がぶつかり合い、循環を妨げてしまうことになりかねません。冬場の空気清浄機は、暖房の風が直接ぶつからない場所に設置するのが正解です。

【夏の冷房と空気清浄機のベストな設置場所】
冬場とは逆に、夏の冷房は冷たい空気が下に溜まる性質を利用し、風向きを「上向き」または「水平」にして、冷気を天井付近から部屋全体に行き渡らせるのが正解です。下向きにすると部屋全体が冷えにくいばかりか足元だけが冷え、冷房病の原因にもなります。そのため、空気清浄機の設置位置も冬場とは反対に、エアコンの真下に置くようにするのがベスト。これによって空気の循環がよくなり、効率よく空気を清浄化できます。

その他、
・室内には、外からのウイルスや微粒子をできるだけ持ち込まない。
・汚れの原因の性質に合わせて空気清浄機の設置位置を変えてみる。
なども室内空気質を快適にするポイントになります。外出先から戻ったら、花粉や微粒子を外で払い落としてから入室するように心がけ、室内でダニやホコリが気になる時は「空気清浄機を床面に設置する」、反対に上へと向かっていく煙やにおいが気になる時は「空気清浄機を床よりも少し高い位置に設置する」と効果的です。

健全な室内空気質を保つために
加湿器も上手に活用を。

空気が乾燥する冬は、喉の外的要因に対する防御機能が著しく低下するため、風邪やインフルエンザが流行。例年なら11月から翌年の1月にかけて流行するはずのインフルエンザですが、2025年は1か月以上も早い段階で流行期に入り、警戒レベルに達しました。風邪やインフルエンザウイルスには「湿度」が有効ということで、空気清浄機以外に「加湿器」を上手に活用するのがおすすめです。室内の湿度を 50〜60%程度に保てば感染防止の効果が期待できるでしょう。

ちなみに加湿器は、放出された空気がエアコンの風に乗って運ばれやすい場所に設置するのがベスト。これによって時短で部屋の湿度を高めることができます。注意点としては、放熱開口部から放出される水分が他の家電製品の機器内部に侵入する可能性があることため、家電製品の近くに加湿器を配置することは避けて。また、寒い季節は窓やサッシが結露しやすく、加湿器から放出された空気が結露を助長させ、カビなどが繁殖することも考えられます。加湿器はできるだけ窓やサッシから遠ざけて設置して、乾燥から上手に身を守るようにしてください。

花粉などが気になる季節を迎える前に、
空気清浄機を上手に使ってお部屋の空気を清浄に!

【解説してくれたのは……】
家電スペシャリスト 本多 宏行さん
大手自動車ディーラーでメカニックを経験した後、1999年テックマーク入社。
幅広い家電製品の専門知識が必要となる家電製品総合エンジニアを取得し、現在、延長保証を利用した修理の精査業務で活躍。約20年にわたり、さまざまな製品の修理を検証してきた、家電修理精査のプロフェッショナル。

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この記事を書いた人

エディター/ライター 久武ミキ

エディター/ライター久武ミキ

出版社、広告会社勤務を経て独立。女性誌、専門誌などでビューティー&ウェルネス、アートを中心に、ライフスタイルにまつわる記事を多数執筆。東京と鎌倉で2拠点生活をおくる猫好き編集者。

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