“スキンケア迷子”を救う! 適材適所の効かせワザ
〜乾燥・シミ・シワ編〜
加齢ダメージに加え、ホルモンバランスの乱れによって肌状態が変わりやすい50代。
とはいえ何とかしたい!
あらゆる大人肌に触れてきた美容家の瀬戸口めぐみさんに
その時々の肌に適したスキンケアを教えてもらいました。
目次
悩みに応じたアイテム選びと使い方で肌力は変わる!
毎日ケアしても、高機能コスメを使っても、肌の調子がいまいち。
正直何をどう使っていいのかわかりません……。
「ホルモンバランスの影響もありますが、年齢に関係なく肌コンディションは毎日変わります。
特に大人世代の肌は肌表面が硬く、内部まで水が入りにくい状態。
さらにこの時季は、夏のダメージを受けて肌疲れもピークに。
まずは化粧水を上手に使い、肌の土台を立て直しましょう」(瀬戸口さん)
瀬戸口さんが第一に考えるのは、肌の水分保持力。
乾燥編
〜乾燥スパイラルの大人肌には化粧水を駆使して水分の道筋を整える〜
夏終わりの肌は特にゴワつきがち。
オイルで肌をやわらげてからサラサラ系の化粧水でコットンパックを行うと水分保持力が高まります。
乾燥する秋冬は、プラスαで高保湿かつ栄養補給もしっかりできる化粧水で
“ 追っかけ保湿” をするのもいいでしょう
1. 純度の高いオイルで顔のゴワつきをほぐす
洗顔後、手のひらに純度の高いオイルを1~2滴とり、顔全体になじませる。
硬くこわばった肌の中をほぐすように、優しくプッシングしながら入れ込む。
2. サラサラ系の化粧水で朝晩3日間コットンパック
化粧水をたっぷりとコットンに含ませたら、コットンを薄くのばして顔全体にのせる。
3日間連続で朝晩のケアに行うと、水分を受け入れやすい肌状態に。
栄養補給系の化粧水で枯れた肌に弾力を与える
1
肌の土台が整ったら美容成分がふんだんな化粧水の出番。
手のひらに出したら人肌で温め、顔全体に押し入れる。
2
その後指先でタッピングして肌弾力を高める。
乾燥する季節は栄養補給系の化粧水をプラス!
おすすめアイテム
シミ編
〜美白美容液のピンポイント使いでダイレクトに効かせる〜
今あるシミをケアしたいときは、美白美容液を使って集中的にアプローチしましょう。
使用を継続することでスピーディな回復が期待できます。
また、未来のシミ予防など、美白肌を維持したい人は、
基本のスキンケアを美白ラインにするのも手です。
1. シミ部分とそのまわりに
美白美容液を塗り込む
まずは顔全体になじませる。
その後シミのある部分とそのまわりの肌に、指先で優しく塗り込む。
最低3か月程度粘り強く継続してケアすることが肝心。
2. 頑固なシミには集中コットンパックを
シミを覆うサイズにカットしたコットンに美白美容液をひたひたに含ませる。
コットンをシミの上にのせ、その上からラップを被せて10 分ほど密着させる。
シートマスクをより効かせるポイント!
自分で切れ目を入れて肌へのフィット感を調整
肌を潤い漬けできるシートマスクは、
効かせたい部分に密着するよう切れ目を入れて自分サイズに。
余った液は、はがした後に重ねづけしたり首に塗って。
目立ってきたシミに! おすすめアイテム
シワ編
〜シワ専用アイテムを奥深くまで塗り込む〜
ケアの前にマッサージで顔のコリや緊張をとり、顔全体のめぐりを促して。
マスク生活で口輪筋が衰えているので、口の運動も行うと効果的です。
専用コスメは、必ずシワを開いて溝に直に塗り込みましょう。
効かせたい部分にしっかり届けることが大切です。
まずは血流促進マッサージ
両手の手首のつけ根部分をこめかみにあて圧をかけ、上に引き上げるようにクルクルとまわす。
5回ほど繰り返すとコリや緊張がほぐれてくる。
目元
1. チョキの手でシワを開いて溝部分に塗り込む
片手をチョキの形にして目尻のシワを開き、反対の手の薬指でシワ専用美容液を優しくなじませる。
こするようにするとかえってシワの原因になるので要注意。
2. 薬指で軽くパッティングし美容液をフィックス
シワの溝部の奥まで塗り込んだら、その上から薬指でポンポンと軽くパッティングして密着力を高める。
このひと手間が高浸透のカギに。
ほうれい線
1.
口を「あ」と「う」の形に大きく動かし発声しながら5回繰り返す。
2.
口輪筋が衰えると肌を支えられなくなり、ほうれい線やマリオネットラインの原因に。
3. 下がっている頰を引き上げほうれい線を完全に開く
小指の側面をほうれい線のやや上に沿わせ、
下がっている頰を引き上げるようにしてほうれい線を開いて、肌を平らな状態にしてスタンバイ。
4. 下から上方向に手を動かしシワを伸ばすように塗り込む
平らにしたほうれい線の溝に、シワ専用美容液を下から上に向かって塗っていく。
指の腹でゆっくり圧をかけるようにしながら丁寧に塗り込んで。
くっきり刻まれたシワに! おすすめアイテム
教えてくれたのは・・・
美容家
瀬戸口めぐみさん
化粧品ブランドでディレクターを務めながらエステティシャンとしても活躍し、独自の「手美容」メソッドで多くの女優を顧客に持つ。現在は独立し、紹介制のプライベートサロンを運営。
photograph: Hidehiro Yamada, Yumi Furuya[SORANE](still) hair & make-up: Midori Suzuki
styling: Rie Nakamura model: Manami text: Eri Nakao
※大人のおしゃれ手帖2022年10月号から抜粋
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事を書いた人
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