ディカプリオが“ダメパパ”役で新境地、『ワン・バトル・アフター・アナザー』ほか主演作3選
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
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今年のハリウッド賞レースの主役のひとりは、レオナルド・ディカプリオ。最新主演作『ワン・バトル・アフター・アナザー』は、1月のゴールデングローブ賞では主演男優賞は惜しくも逃がしたものの(受賞は『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』のティモシー・シャラメ)、作品賞など4冠を獲得。3月15日(米現地時間)に発表されるアカデミー賞にも13ノミネートされており、主演男優賞の行方も気になるところです。
そこで今回は、『ワン・バトル・アフター・アナザー』に注目するとともに、数あるディカプリオ主演作の中から2000年以降の2作品も併せて紹介します。
目次
レオとポール・トーマス・アンダーソン監督が念願の初タッグ!
『ワン・バトル・アフター・アナザー』

『ギルバート・グレイプ』(1993年)、『ロミオ+ジュリエット』(1996年)、そして『タイタニック』(1997年)の大ヒットで世界的な若手スターとして不動の地位を築いたレオナルド・ディカプリオ。デビュー当時は華奢な少年といった印象で、外見よりむしろ卓越した演技力に注目が集まっていた記憶がありますが、華があり、いつしか日本では“レオ様”と呼ばれる存在に!
そんなレオ様も51歳となり、すっかりイケオジになりましたが、キャリアは絶好調。彼が長らく一緒に仕事をしたいと願っていたポール・トーマス・アンダーソン監督(『マグノリア』、『リコリス・ピザ』)とタッグを組んだのが『ワン・バトル・アフター・アナザー』です。本作でのディカプリオは、キラキラしたレオ様の面影は皆無で、中年太りのどんくさい父親・ボブを熱演しています。

かつて革命グループのメンバーだったボブ。強靭な革命家の妻(テヤナ・テイラー)は出産後に姿を消してしまい、現在は酒と薬に溺れながらも大事なひとり娘のウィラ(チェイス・インフィニティ)とともに静かに暮らしています。しかし、高校生になったウィラが残忍な宿敵ロックジョー(ショーン・ペン)に狙われ、さらわれてしまいす。

ボブは久々に戦いに身を投じますが、体は重く、走ればつまづき、革命仲間との暗号も思い出せない体たらく。娘に危機が迫るなか、ボブは空手道場の“センセイ”(ベニチオ・デル・トロ)の力を借りて救出に向かいますが……。

娘がピンチだからといって、ボブが突然にトム・クルーズばりの超人的アクションを披露することはなく、どんくさいまま。時代に取り残された中年男の悲哀すら漂います。でも、娘を思う気持ちは人一倍強い。そんな愛すべき父親を、レオが絶妙なバランスで演じています。ふとした表情に、昔と変わらぬ少年らしさが残っているのもなんだか安心します。
また、何を撮っても独自の美的センスを発揮するポール・トーマス・アンダーソン監督作なので、荒野でのカーチェイスもスリリングでいてどことなくお洒落な雰囲気です。父と娘の関係や絆にも注目しながら、ぜひ楽しんでください。
『ワン・バトル・アフター・アナザー』
2025年製作
ブルーレイ+DVDセット ¥5,390
発売元・販売元:株式会社ハピネット・メディアマーケティング
権利元:ワーナー ブラザース ジャパン合同会社
© 2025 Warner Bros. Entertainment Inc. and Domain Pictures, LLC. All Rights Reserved.
構成・文
ライター中山恵子
ライター。2000年頃から映画雑誌やウェブサイトを中心にコラムやインタビュー記事を執筆。好きな作品は、ラブコメ、ラブストーリー系が多い。趣味は、お菓子作り、海水浴。
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