【50代の奈良旅】悠久の古都を味わう「紫翠 ラグジュアリーコレクションホテル 奈良」&名庭「吉城園」&奈良博「お水取り」展
約1300年続く祈り「お水取り」の世界に奈良博で触れる

紫翠からもほど近い奈良国立博物館では、恒例の特別陳列「お水取り」が開催中です(3月15日・日まで)。
東大寺に限らず、奈良の主要寺院では旧暦の2月に「修二会(しゅにえ)」が行われています。お水取りとは、東大寺・二月堂で行われる修二会の通称で、本行は毎年3月1日から14日に行われています。

「二月堂縁起」(室町時代・天文14年〈1545〉)奈良・東大寺、上巻・第三段(部分)
お水取りが始まったのは、天平勝宝(てんぴょうしょうほう)4年(752)のこと。それから現在に至るまで、一度も絶えることなく勤め続けられており「不退(ふたい)の行法(ぎょうぼう)」とも呼ばれます。

お水取りというと「お松明」が有名です。ニュースなどでよく流れるので、見覚えのある方も多いのでは。
お松明は12日行われているイメージが強いようですが、3月1日から14日まで毎晩上がります。12日は上がる松明が1本多いんですが、とにかく大混雑なので予定が許せば別の日をおすすめします。
ただし! お松明は夜の行のために二月堂に上がるお坊さんたちの足もとを照らす明かりに過ぎません。

「十一面観音像」(鎌倉時代・13世紀)奈良・東大寺
メインはあくまでも、その後に行われる法要です。しかも法要は夜だけではないんです。1日に6度、二月堂に祀られている絶対秘仏の十一面観音さまをご本尊として「悔過(けか)」作法が行われています。

お水取りに参籠(≒参加)するお坊さんたちは、「練行衆(れんぎょうしゅう)」と呼ばれます。練行衆の方々が身につける装束や法要に使われる道具など、なかなか目にする機会のない品々も展示されています。

小観音厨子模造
知らず知らず犯してしまう罪を人々に代わり懺悔(さんげ)し、世の安泰や人々が豊かに暮らせるよう、練行衆の方々は、文字通り身を投げ打つようにして十一面観音さまに祈りを捧げます。
私がお水取りのことを初めて知ったのは学生時代ですが「私の知らない間にも、ずっと私たちのために祈り続けてくれていた人たちが奈良にいたんだ!」と、ものすごい衝撃と感動を覚えました。
ぜひぜひ、その神秘に包まれた法要の魅力に触れてみてください!

名品展「珠玉の仏教美術」より、中央:重要文化財「釈迦三尊像」鎌倉時代・14世紀、左右:「十八羅漢図」鎌倉〜南北朝時代・14世紀)ともに岡山・頼久寺(らいきゅうじ)
同じ会場では名品展「珠玉の仏教美術」も開催中(3月15日・日まで)。奈良国立博物館が収蔵・保管する名品も併せて鑑賞できます。

特別陳列「お水取り」会期中に、奈良国立博物館と東大寺ミュージアム、両会場の展覧会を鑑賞すると、限定の特製散華(さんげ)をプレゼントしているそう! 左は、二月堂のご本尊・観音菩薩の光背デザイン、右は新作の華厳経デザインです。
どちらかの会場受付でもう一方の観覧証明書を提示すると、2デザインのうちいずれかをいただけます。
東大寺ミュージアムもお近くですので、せっかくならハシゴしてください〜!
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