犬・猫を飼うときの心構え
ペットのいる暮らしを楽しむための手引き
「犬や猫を飼うのが夢」という人は多いことでしょう。
50代からの生活をより豊かなものにするために、ペットを迎える前に知っておくべきことをご紹介します。
犬や猫を飼うことは、“癒やし”や孤独感の解消、生活にハリが出るなどのメリットがあります。
定期的な散歩が必要な犬の場合は運動習慣もできます。
しかし、生き物を飼うためには心構えも必要です。
犬や猫を迎える前に押さえておきたいチェックポイントをまとめました。
犬や猫を飼える住宅か
集合住宅に住んでいる場合は、ペット禁止になっていないかどうかの確認が必要です。
物件によっては、「犬は可、猫は不可」といったルールが定められていたり、管理組合などにペット飼育の事前申請が必要だったりするケースもあります。
ペットの飼育に関する物件の規約は細部まで確認しましょう。
家族に犬や猫のアレルギーがないか
同居する家族に犬や猫のアレルギーがないかどうかも確認しておきましょう。
犬や猫のアレルギーでよく見られる症状として、目のかゆみやくしゃみ、咳、発疹などが挙げられます。
アレルギーが疑われる場合は、病院でアレルギー検査をして調べることもできます。
寿命を迎えるまで飼えるか
犬や猫が寿命を迎えるまで飼えるかどうかも大切なポイント。
一般社団法人ペットフード協会の「平成30年 全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の平均寿命は14.29歳、猫の平均寿命は15.32歳です。
もちろん個体差はありますが、最期までお世話をするという責任と覚悟を持って迎えましょう。
一般社団法人ペットフード協会の同調査によると、犬1頭飼育者の「1か月あたりの犬に関する平均支出総額(医療費など含む)」は10,368円。
このうち、「市販の犬主食用ドッグフードの平均支出金額」は2,629円です。
また、猫1頭飼育者の「1か月あたりの猫に関する平均支出総額(医療費など含む)」は6,236円。
このうち、「市販の猫主食用ドッグフードの平均支出金額」は2,599円です。
飼い主が不在のときに対応できるか
飼い主が出張や旅行、入院などでしばらく不在になるときは、犬や猫の預け先を確保しなければなりません。
家族や知人にお世話をお願いするほか、ペットシッターやペットホテルを利用する方法もあります。
ペットシッターとは、飼い主の自宅を訪問し、飼い主に代わってペットのお世話をしてくれる人のこと。
急な出張などで困らないために、あらかじめ預け先を見つけておくと安心です。
シニア世代になったときのことを想定しているか
仮に50代後半の人が生後数か月の犬や猫を飼い始めた場合、ペットが老犬・老猫になる頃には70歳前後になっています。
シニア世代の人がペットを飼うときに起こり得る課題として、体力の衰えなどでペットの十分なお世話が難しくなる、長期入院などでペットを飼えなくなるといった可能性があります。
病気やケガなどで犬の散歩に行けないときは、前述したペットシッターに散歩の代行を依頼することも可能です。
買い物が大変なときは、ペットフードの宅配サービスを利用すると自宅に届けてもらえます。
やむを得ずペットを手放す場合は、家族や知人で飼ってくれる人がいないか探してみましょう。
身近に見つからない場合は、タウン誌の「犬猫の里親募集コーナー」や、インターネット上の里親探しサイトなどを活用する方法があります。
(まとめ)
ペットを飼うことは、新たに家族を迎えるということ。
命あるものを育てる責任を持ち、愛犬・愛猫のいる暮らしを心から楽しみましょう。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
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