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大人のおしゃれ手帖 12月号

大人のおしゃれ手帖

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大人のおしゃれ手帖
2024年12月号

2024年11月7日(木)発売
特別価格:1650円(税込)
表紙の人:天海祐希さん

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【永作博美さんインタビュー】
ふとした気づきをしっかりと書き留める。
それが自分の「宝物」になる

大人のおしゃれ手帖編集部

【永作博美さんインタビュー】 ふとした気づきをしっかりと書き留める。 それが自分の「宝物」になる

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「五感」を働かせることで、一見いつもと変わらない日常も輝くものになる

季節を表す色、普段は手に取らない色、自分だけのお守りのような色……。
色の持つ力は、ときに驚くほど、身にまとう人の気持ちを変えてくれるもの。

「涼しげなブルーやピンクも好きだし、元気の出る赤も好き。色を身近に取り入れることで、五感が刺激されますよね。年齢とともにその喜びを強く感じるようになりました」

「五感」を働かせることで、一見いつもと変わらない日常も輝くものになる、と永作さん。

「特別なことをしなくても、ただ散歩するだけでもすごく楽しい。道端の花、雨に濡れた緑、地面のにおい……いろんなものを感じ取れますから。子どもの頃はそうした自然がもっと身近にあったけど、大人になると忙しさのなかでいったん、離れてしまう。それが今、違う形で返ってきたような感覚です」

50代になって、永作さんがより意識するようになったことのひとつが、「手放すこと」。家の中を見直し、不要なものを手放したことで、心も身軽になったと話します。

「たとえば、『家族みんなが使うものはとりあえずここに入れておこう』と何でも詰め込んでいた引き出しも、整理すると意外と不要なものがあって。思い切ってなくしてみたら、何の問題もなく生活が回るんですよね。しかも探す時間がなくなって、ちょっとしたイライラからも解放される。この心地よさも、ある意味、五感に響く行為だと思うんです」

食器棚も整えて、お気に入りの器を探しやすくしたことで、作る料理も変わってきたそう。

「何を作ろうか?と考えるとき、旬のメニューを作るのもいいし、冷蔵庫にある食材から決めるのもいい。そこに、『お気に入りの器を使いたいから、この器に合う料理を作ろう』という選択肢も加わりました。ちょっとしたことかもしれないけれど、自分にとっては心のゆとりが生まれる、大きな変化だったりするんですよね」

ファッションも家事も、思い込みの枷を外していつもと視点を変えることで、新たなアイデアが生まれる。先日、挑戦した朗読の仕事でも、そのことを実感したそう。

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