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大人のおしゃれ手帖
2025年1月号

2024年12月6日(金)発売
特別価格:1420円(税込)
表紙の人:原田知世さん

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【50代のこよみ養生 Vol.7】2025年をエネルギッシュに過ごすカギは「冬至の日」の過ごし方!

TSUBO

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12月21日から来年1月4日までは、二十四節気の「冬至」。21日の冬至の日は、一年で最も夜が長く昼が短い日です。
冬至の日というと「ゆず湯に入る日」というイメージでしょうか。でもそれだけでなく、実は歴史的に見ても、自然の営みから見ても、東洋医学的に見ても特別な意味を持つ日。そしてその過ごし方が、来年をエネルギッシュに過ごすカギを握っています!

冬至の日は太陽が生まれ変わり、星が最も輝く日

冬至の日は南中高度(太陽が真南にきたときの高さ)が一年で最も低く、約30度しかありません。真夏には頭上からジリジリと照りつけていた太陽も、冬至の季節になると低い位置から顔を暖かく包み込むように輝きます。寒い冬の朝にスポットライトのように差し込むまぶしい黄金色の光には、神々しさすら感じられるのではないでしょうか。

冬至の日は再び日脚が伸び始める日でもあることから、古くから世界各地で「太陽が復活する日」「太陽が生まれ変わる日」といわれ、祝いの儀式が行われてきました。日本でも太陽の復活を祝う冬至祭が全国各地の神社などで行われていて、なかでもよく知られているのが東京都早稲田の穴八幡宮。この神社では冬至の日に冬至祭が行われ、「一陽来復(いちようらいふく)」と書かれたお守りが節分まで頒布されます。一陽来復には「太陽が復活する」という意味のほかに「悪いことが続いた後には幸運がめぐってくる」という意味もあり、このお守りを冬至・大晦日・節分のいずれかの日の夜中24時ちょうどに恵方にまつると財運や金運がアップすると言われています。

天照大神(あまてらすおおみかみ)が隠れた洞窟である「天岩戸(あまのいわと)」を御神体とする宮崎県高千穂の天岩戸神社では、天岩戸のしめ縄を張り替える神事が毎年冬至の日に行われます。これは、太陽の神である天照大神が天岩戸に隠れたために世界が真っ暗闇になってしまい、その後、天照大神を天岩戸から引っ張り出して太陽を取り戻したときに、二度と太陽を失わないよう、天照大神が再び隠れてしまわないように天岩戸にしめ縄を張ったという日本神話にもとづく神事。太陽が生まれる日にふさわしい儀式ですね。ちなみにこの天岩戸に張ったしめ縄が、現在私たちが神社などで目にするしめ縄の起源といわれているそうです。

また、冬至の日は一年で最も長く星空が見える日でもあることから、東京都浅草の浅草寺をはじめ、全国各地の寺院では冬至の日に星を供養して新しい年の幸運を祈る「星祭り」「星供養」と呼ばれる儀式が行われています。空気が澄んでいて星がひときわ美しく輝く季節でもあるので、冬至の日の夜は晴れたら星を眺めるのもいいですね。

太陽が生まれ変わり、星が最も輝く冬至の日。古代中国ではこの日が1年の始まりとされ、日本でも昔から冬至の日を境に運気が上昇するといわれてきました。それだけ特別な力が宿る日だと、古くから考えられていたわけです。

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国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライター TSUBO

国際中医師・国際薬膳師・東洋医学ライターTSUBO

健康雑誌編集部員をへて独立し、以後、健康や美容に関する雑誌・書籍・WEBの企画・編集・執筆を数多く手掛ける。現在は主に東洋医学による予防医学や、東洋医学から見た自然と人体のつながりについて執筆活動中。

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