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2026年10月号

2026年9月7日(月)発売
特別価格:1770円(税込) 
表紙の人:鈴木京香さん

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【インタビュー】年を重ねても柔軟に。坂東龍汰さん、岡山天音さんが語る「本気ではしゃげる大人」

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少年時代に出会い、友情を育んだ翼と暁太郎。時を経て、それぞれの人生を歩むふたりの約30年を描いたアニメーション映画『我々は宇宙人』。独特のタッチで描かれる映像と、実写映画のような繊細な人物描写も印象的な本作で、大人になった翼を坂東龍汰さん、暁太郎を岡山天音さんが演じています。

自分の封印していた記憶が開く感覚。唯一無二の作品世界

——完成した作品を観て、いかがでしたか?

坂東龍汰さん(以下、坂東) いやもう、圧倒されました。僕は作画の現場を見学させてもらったのですが、11枚、細かい部分まで拡大しながら手で描いていて。「ここまでやってるんだ!」と。3年半かけて描いたという絵の迫力とクオリティにまずやられましたね。

岡山天音さん(以下、岡山) 自分が出ている作品って、いろんなノイズが頭のなかに響いてしまって、基本的にザワザワしながら見てしまうんです。でも、それでも間違いなくおもしろい作品だと感じられて。それはやっぱり今作の持つ力ですよね。

坂東 アニメーションだけど、どこか実写映画を見ているようなリアリティもあって。子どもたちのお芝居も自然で、スッと作品の世界に入り込めました。気付いたら自分のなかで閉ざしていた記憶の扉が開いて、自分が経験しているかのように劇中の出来事を受け止めていて。すごいものを見たなっていう、ひとことに尽きますね。これを観て、人にすすめたくならない人はいないんじゃないかな。

岡山 試写が終わったとき、試写室に入る前とは明らかにみんなの表情も空気も違っていたもんね。僕は子役のふたりのアフレコを見に行ったんですけど、門脇監督がすごく戦ってるな、と感じました。この作品は唯一無二の風合いがあるから、俳優が声を当てるときも、「こういうテンションでやればハマるよね」という正解がないんですよね。キャラクターの動きに合わせて、登るシーンなら実際に登る動きをしながらセリフを言ってもらうなど、試行錯誤の過程を見せていただきました。

坂東 逆に僕たちのシーンは、かなりお芝居優先でアフレコしてくれたよね。僕たちの声に合わせて、後から作画で表情や口の動きを付け加えたとも聞きました。完成したものを観るときれいにリンクしていて、感動したし、嬉しかったです。

——内気で“普通“であることに悩む・翼と人気者で“特別“な存在の暁太郎。それぞれのキャラクターの心情について、ご自身と重なる部分はありましたか?

坂東 大人になってからの翼には共感できました。でもどちらかというと、子ども時代は暁太郎の方が、自分に近いと思いました。僕も北海道から上京して、仕事をして、いろんな人と出会ってきたので、そのなかで昔のことに蓋をして、なかったことにしていく感覚もわかる。僕の実家は海が目の前にあって、父親が自分で建てた家に住んでいて、僕自身も超野生児だったんです。だから翼が住んでるような、いわゆる普通の一軒家の玄関とかにめっちゃ憧れてました(笑)。

岡山 僕は自分と重なるような具体的なエピソードはあまりなかったんです。でもコンプレックスから来る憤りのような感情は、もちろん同じ人間として理解できる。ただ、感情的な部分がシンクロしても、そのまま声にすれば成立するわけではないので。そこからかなり表現を調整しないといけないので、そのバランスが難しかったですね。

坂東 でも、監督も同じように悩んでたよね。翼に関しては、「これだ」と判断するのが早かったけど。暁太郎に関してはお互いが細かいニュアンスまですり合わせをしながら、作っていったイメージがあります。

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