静電気を防ぐ5つの対策 冬のパチパチを簡単に防止する方法
ドアノブを触ったときやセーターの脱衣時などに「パチッ」とくる静電気。
イヤな静電気を簡単に防ぐ対策法をご紹介します。
乾燥する冬は静電気が発生しやすい
そもそも静電気はなぜ発生するのでしょうか。
すべての物質は原子という小さな粒からできており、原子はプラスとマイナスの電気を持っています。
通常はプラスとマイナスの電気量のバランスが保たれており、静電気は発生しません。
しかし、摩擦などが原因でプラスとマイナスのバランスが崩れると静電気が発生します。
また、静電気は水分を通して逃げる性質があります。
湿度が高い夏は、体にたまった静電気が少しずつ自然に外へ逃げていくため、静電気が発生しにくい環境にあります。
一方、乾燥する冬は静電気を逃がす水分が少ないため、静電気が発生しやすいのです。
静電気は、湿度が20%以下で気温が25度以下のときに発生しやすいといわれています。
静電気を防ぐ5つの対策法
部屋を加湿する
空気が乾燥すると静電気が発生しやすくなるため、加湿器などを使って部屋を加湿すると静電気の予防につながります。
加湿器のほかに、濡れタオルなどの洗濯物を部屋干ししたり、やかんでお湯を沸かしたりすることでも部屋を加湿できます。
ドアノブに触れる前に壁を触る
金属製のドアノブなど電気を通しやすいものに触れたとき、「バチっ」と静電気が起こることがあります。
これを防ぐには、電気を通しにくいコンクリートや木製の壁、地面などを数秒間、触ったあとでドアノブに触れるという方法があります。
これにより、体にたまった静電気をゆっくり外へ逃がすことができ、ノアノブに触れたときの静電気が発生しにくくなります。
ドアノブは手のひら全体で触る
ドアノブに触れたときの静電気を防ぐ別の方法として、指先だけでドアノブに触れず、手のひら全体を使って触れるという方法もあります。
手のひら全体でドアノブに触れることで、電流が手のひらに分散され、「バチっ」とくる静電気の軽減につながります。
コーディネートを工夫する
静電気を帯びることを「帯電」といいます。
衣類は素材によって“帯電しにくいもの”と“帯電しやすいもの”があります。
綿や麻、絹は帯電しにくい性質の素材です。
一方、アクリルやポリエステルはマイナスに帯電しやすく、ウールやナイロンはプラスに帯電しやすい性質があります。
綿や麻、絹は、帯電しやすい素材とこすれ合っても静電気を発生しにくいため、コーディネートにおすすめの素材です。
また、性質が異なる素材はこすれ合うと静電気が発生しやすく、性質が同じ素材はこすれ合っても静電気が発生しにくいため、覚えておくと役立ちます。
たとえば、「綿のブラウス×ウールのセーター」や「ウールのセーター×ウールのジャケット」は静電気が発生しにくいコーディネートです。
静電気除去グッズを活用する
手軽に静電気を防ぐには、市販されている静電気除去グッズを活用するのも手です。
スプレー、キーホルダー、ブレスレット、シールなどがあります。
スプレーは、衣類にスプレーすることで脱衣時の「バチバチ」やスカートのまつわりつきを防ぎます。
キーホルダーは、ドアノブにキーホルダーを接触させることで放電するものです。
ブレスレットは、手首につけて静電気の発生を防ぐもの。
シールは、金属製のドアノブなど静電気が起こりやすい場所に貼って使います。
目的や好みに合わせて選びましょう。
(まとめ)
わたしたちにとって身近な現象の静電気。
できる対策をすることで、静電気に悩まされない冬を過ごしましょう。
構成・文/大人のおしゃれ手帖編集部 画像協力/PIXTA
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください
この記事のキーワード