狭いからこそ、空間を最大限に活かした台所

手早く、おいしく、そして美しく。
知恵ある台所で、いつもごきげんに料理を楽しむ方の台所を訪ねました。

見せていただいたのは…
塚本佳子さん

吹き抜けの窓から光と風が届き、明るく気持ちのいい印象に
ハンギングで使いやすく
すき間スペースを活用
キッチンにヌケ感をあたえるグリーンたち
塚本さんの愛用品

吹き抜けの窓から光と風が届き、明るく気持ちのいい印象に

38歳のとき、突然「家がほしい！」と思い立った塚本さん。
アラフォー、女性、ひとり暮らし、自宅で雑貨店を開店希望と、少々特殊な条件でしたが、土地探しから約2年かけて３階建ての自宅兼ショップができました。
建坪はわずか7坪。
2階のDKも小さいけれど、吹き抜けの窓からオープン棚を通して光と風が届き、明るく気持ちのいい印象です。

ダイニングから見た台所。

「冷蔵庫がはみ出したのはご愛敬。台所をはさんで店とプライベート空間が分けられたのもよかったです」

「どうしてもダイニングと台所を分けたくて建築家に相談し、何とかカウンター式にしました。
キッチンに立つとダイニングとは違った景色が見えて、少し新鮮。
狭いからこそテーブルの向きや椅子の位置をちょこちょこ変えて、気分転換を心がけています」

「オープン棚のコンロ側だけ背板を貼り、ショップから見えない収納を作ったのも正解でした。
飾り棚だけではなく少々ゴチャゴチャしてもいい場所があると気が楽です」

あらゆるものが見えているので、調理がよどみなく進むそう。
成田理俊さんのフライパンをはじめ、鍋類は小ぶりで使い回しが利きそうなものを厳選。

ハンギングで使いやすく

台所そのものは2畳ほど。
収納スペースが少ないので鍋やザル、よく使うキッチンツールは壁やカウンター、換気扇にまでマグネットのフックを取り付けハンギング。

「取り出しやすく、しまいやすいし、かわいい道具に囲まれていると気分がアガります。
うちは北欧ブルーですが、差し色を統一するとまとまり感が出ますね」