2022.12

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イベントレポート「Hello Femtechアワード2022」が開催されました!

Hello Femtech

宝島社の男女13誌合同によるフェムテック啓発プロジェクト「もっと話そう! Hello Femtech(ハローフェムテック)」。
フェムテックの認知向上を通して、すべての女性が自由で生きやすい社会を目指すため、2021年12月からスタートした活動です。
そして、この一年の活動の集大成として開催されたのが「Hello Femtechアワード2022」。
有識者によるフェムテックマーケティング講演や人気タレントのトークショー、製品を体験できるブースなどコンテンツ満載のイベントの様子をご紹介します!

乳がん検診は痛くないが当たり前になる⁉

Hello Femtech

日本経済新聞社イベント・企画ユニットと宝島社との共同で開催された今回のイベント。
基調講演者として登壇したのは、日本経済新聞社・編集委員の中村直文氏です。
フェムテックの認知度の低さについて問題提起するとともに、商品やサービスが“新しい満足”を生み出す将来性も提示。
女性がこれまで我慢してきた不調や悩みを発掘し続けることで、フェムテックの認知拡大が期待できると解説しました。

フェムテックとはFemale(女性)とTechnology(技術)を掛け合わせた造語で、女性が抱えるさまざまな悩みをテクノロジーによって解決に導く商品やサービスのこと。
フェムテックに取り組む企業が増えるなか、ヘルステック企業・ICheckが紹介したのが乳がんのスクリーニング検査機器「BEXA」。
パソコンのマウスのような機械を乳房に当ててがん細胞の有無を検査するもので、痛みがまったくないのが一番の特徴です。
検査時間も短く、被ばくの心配もゼロ。「気軽に乳がん検診を受けられる」という希望が見出せる検査機器です!


フェムテックが福利厚生のトレンドに

Hello Femtech

フェムテックは、企業の福利厚生としての広がりも見せています。
クリニックフォアが提供するオンライン診療サービスでは、生理の不調をサポートするための低用量ピルの処方をはじめ、男女問わず受診できる科目をラインナップ。
福利厚生として利用できるので、社員個人の費用負担が少ないのが魅力です。
このサービスをいち早く導入したのが、大手家電量販店のコジマ。コジマでは4割の女性社員が生理によって仕事のパフォーマンスが低下すると感じているそうで、「売り場から離れられず、経血がもれた」「生理痛がひどくてもシフト変更を言い出しにくい」などといったつらい声も……。
ピルには生理痛やPMSの緩和、肌荒れの改善、さらには卵巣がんや子宮体がんのリスクを減らすなどの効果もあり、避妊目的というイメージはひと昔前の話。
コジマでも、オンラインピル処方を利用する女性社員が増えています。
「生理による経済損失は、年間5000億円ともいわれています。ピルは、女性のライフサイクルを整える頼もしいパートナー。生理は我慢しなくていいんです」(クリニックフォア 産婦人科専門医 山田光泰氏)。


フェムテックの活動を継続し、広げていくことで男女ともに生きやすい社会が実現できる

Hello Femtech

トークショー「働き方アップデート -フェムテックと女性のこれから」には経済産業省、渋谷区役所、丸紅、大塚製薬の担当者が登壇。

経済産業省 「フェムテックを活用した働く女性の就業継続支援」
渋谷区役所 「働く女性の健康課題を解決するためにフェムテックを活用する実証実験」
丸紅 「働く女性と企業向けfemtech総合サービス」
大塚製薬 「女性の健康増進プロジェクト」

それぞれの行政や企業が取り組むフェムテック事業に関してはよい成果がある一方で、男女間の意識にギャップがあったり、「女性だけなんて、不平等では?」という声があったりするのも現実だそう。
女性の健康や体の悩みをタブー視してきた長い歴史から脱却するためには、女性だけでなく男性を含め「みんなで一緒に変わっていく」という意識が必要です。
女性特有の悩みがクリアになることは、男女が同じスタートラインに立てるということ。
「SDGs×ジェンダー平等」が掲げる2030年までの目標は、性別にかかわらず活躍できる世界の実現。
行政や企業の活動はもちろん、私たち一人ひとりの意識の変化がすべての人の生きやすさにつながります。


Hello Femtechアワード2022 受賞企業と受賞者を発表!

フェムテックに取り組む企業や人を表彰する「Hello Femtechアワード2022」。
企業部門で受賞したのは、「職場のロリエ」(花王)と「ドゥーテスト」(ロート製薬)です。

Hello Femtech

「職場のロリエ」は、働く女性の声から始まったナプキンの備品化プロジェクト。
職場の備品としてトイレットペーパーと同じように生理用品があることで、心配事が一つ減って安心して仕事ができるかもしれないという思いが込められています。
宝島社のほか、多数の企業がこの取り組みに賛同し、「職場のロリエ」に参加。
「ジェンダー問わず、生理への理解を深めることで働きやすさの向上にもつながると思います」(花王 サニタリー事業部 シニアマーケター 石川雄一氏)。

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排卵日や妊娠の検査薬として知られる「ドゥーテスト」から、2021年に販売開始されたのが運動精子濃度を検査できるキット。
妊活に寄り添うブランドとして「二人妊活を応援」する商品です。
「妊活は、女性一人がするものではありません。男性が妊活に向き合い、二人で協力できるきっかけにしていただきたいです」(ロート製薬 広報・CSV推進部 PRグループ 宮下侑子氏)

著名人部門で受賞したのは3名。
性教育や女性の更年期について積極的に意見を発信するつるの剛士さん、生理や女性の体にまつわるYouTubeチャンネルが話題のバービーさん、女性アスリートとすべての女性が安心して活躍できる環境作りを目指す「Woman’s ways」の代表・潮田玲子さんです。

Hello Femtech

「フェムテックは話すことが第一歩」をテーマに、パートナーとの対話の大切さや子どもの性教育についてのトークショーが行われました。
パッと目を引いたのが、バービーさんの衣装! 
「このくらい、女性自身が主体的になっていいんです!」というメッセージが印象的でした。


会場にはフェムテック製品を体験できるブースも

見て、触れて、女性同士やパートナーとの会話のきっかけにもなりそうな、フェムテック製品の体験ブース。
膣内の善玉菌・ラクトバチルス乳酸菌を配合したデリケートケア製品「est’re(エストール)」や、乳酸配合のにおい・おりもの洗浄ジェル「インクリア」といった製品が並びました。

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旭化成ファーマの「骨検」は、骨の健康状態を知る大切さを広める活動。
公式LINEを友達追加することで、自身の骨チェックや看護師への相談、病院検索などが可能です。
女性は閉経後、骨密度が急激に低下するため骨粗しょう症のリスクが高まるといわれています。
対策することで骨粗しょう症は防ぐことができるので、まずは自分の骨レベルをチェックしたいですね。
ちなみに、若い頃より2㎝身長が縮んだという場合は、骨粗しょう症のリスクがあるので検査した方がよいそうです。


フェムテック事業の進歩を実感する機会となった本イベント。
登壇者の皆さんが口をそろえて言っていたのは「男性も女性もみんなが寄り添い、対話すること」の大切さ。まさに、Hello Femtechのキャッチコピー「もっと話そう!」なのです! 
まだまだ女性の体の悩みについて話しにくい風潮はありますが、「話してくれないとわからない」という男性が多いのも事実。
私たち一人ひとりの意識が、社会全体を変える可能性につながります。
まずは、自分の体の声に耳を傾けることから始めてみてもよいかもしれませんね。


文/濱岡操緒
※画像・文章の無断転載はご遠慮ください

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